パディ・ピンブレットとは? わかりやすく解説

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パディ・ピンブレット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/19 21:36 UTC 版)

パディ・ピンブレット
2021年
本名 パトリック・マーク・ピンブレット
(Patrick Mark Pimblett)[1]
生年月日 (1995-01-03) 1995年1月3日(30歳)
出身地 イングランド
マージーサイド州リヴァプール
通称 ザ・バディ
(The Baddy)
国籍 イングランド
身長 178 cm (5 ft 10 in)
体重 70 kg (154 lb)
階級 ライト級
フェザー級
リーチ 185 cm (73 in)
スタンス オーソドックス
チーム ネクスト・ジェネレーションMMA
ランク ブラジリアン柔術 (黒帯)
現役期間 2012年 -
総合格闘技記録
試合数 26
勝利 23
ノックアウト 7
タップアウト 10
判定 6
敗戦 3
タップアウト 1
判定 2
アマチュア総合格闘技記録
試合数 9
勝利 9
敗戦 0
その他
総合格闘技記録 - SHERDOG
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パディ・ピンブレット
YouTube
チャンネル
活動期間 2019年12月11日 -
登録者数 113万人
総再生回数 164,370,691回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2025年5月時点。
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パディ・ピンブレットPaddy Pimblett1995年1月3日 - )は、イギリス男性総合格闘家マージーサイド州リヴァプール出身。ネクスト・ジェネレーションMMA所属。UFC世界ライト級ランキング7位。元Cage Warriorsフェザー級王者。

来歴

15歳の時にUFC 103ビクトー・ベウフォートリッチ・フランクリンの試合を観て総合格闘技に興味を持ち、1週間後に地元のジムで総合格闘技のトレーニングを始めた[2]

総合格闘技

2012年、 17歳でプロ総合格闘技デビュー。2016年Cage Warriorsフェザー級王座を獲得し、19戦16勝の戦績を残した。

UFC

2021年9月4日、UFC初参戦となったUFC Fight Night: Brunson vs. Tillでルイージ・ベンドラミニと対戦し、右フックで1RKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[3]

2022年3月19日、UFC Fight Night: Volkov vs. Aspinallでカズラ・バルガスと対戦し、リアネイキドチョークで1R一本勝ち。2試合連続のパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[4]

2022年7月23日、UFC Fight Night: Volkov vs. Aspinallでジョーダン・レビットと対戦し、リアネイキドチョークで2R一本勝ち。3試合連続のパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[5]

2022年12月10日、UFC 282ジャレッド・ゴードンと対戦し、3-0の判定勝ち。しかし、海外のMMAメディアサイトの採点で24人中23人の記者がゴードンの勝利を支持するなど物議を醸す判定となった[6]。この試合は西海岸のネバダ州で行われたが、ジャッジの1人が前日に東海岸のコネチカット州で行われたBellator 289でジャッジを務めてから一晩でネバダ州まで長距離移動していたことが判明し、このためカリフォルニア州アスレチック・コミッションは、1日で長距離を移動してジャッジ及びレフェリーを務めることを禁止するルールを制定した[7]

2023年12月16日、UFC 296で元UFC世界ライト級暫定王者トニー・ファーガソンと対戦し、3-0の判定勝ち[8]

2024年7月27日、UFC 304でライト級ランキング15位のキング・グリーンと対戦し、三角絞めで1Rテクニカル一本勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[9]

2025年4月12日、UFC 314でライト級ランキング7位のマイケル・チャンドラーと対戦し、グラウンドの肘打ち連打で3RTKO勝ち。2試合連続のパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[10]

人物・エピソード

  • Cage Warriors 78、Cage Warriors 90では桜庭和志モデルのバーリトゥード・ショーツを着用して試合を行った[11]
  • 社会主義者を自称しており、反保守党を公言している。また、ヒルズボロの悲劇に関して虚偽報道をしたイギリスの大衆紙『ザ・サン』のリヴァプール市内でのボイコットを提唱している[12]
  • ピンブレットがUFCでデビューする時にジョージア人ファイターのグラム・クタテラーゼから挑発されたことをきっかけにTwitterイリア・トプリア等のジョージア人ファイターと言い合いとなり[13]、「こいつらジョージア人はどれだけ馬鹿なんだ。ロシア人がこいつらの生命を脅かすのも無理もない」と南オセチア紛争を揶揄するようなツイートをしたことが物議を醸し[14]、ピンブレットはツイートを削除し謝罪したが、2022年3月にロンドンのホテルでトプリアと鉢合わせた際に殴りかかられ乱闘寸前になった[15][16]
  • 155ポンド(約70kg)リミットのライト級を主戦場にしているが、ナチュラルウェイトは200ポンド(約90kg)前後ある[17][18]
  • 尊敬する総合格闘家としてアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラを挙げている[19]
  • 同じく元Cage Warriors王者でUFCへ参戦しているモリー・マッキャンとは親友同士である[20]

戦績

総合格闘技 戦績
26 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
23 7 10 6 0 0 0
3 0 1 2 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
マイケル・チャンドラー 3R 3:07 TKO(グラウンドの肘打ち連打) UFC 314: Volkanovski vs. Lopes 2025年4月12日
キング・グリーン 1R 3:22 三角絞め UFC 304: Edwards vs. Muhammad 2 2024年7月27日
トニー・ファーガソン 5分3R終了 判定3-0 UFC 296: Edwards vs. Covington 2023年12月16日
ジャレッド・ゴードン 5分3R終了 判定3-0 UFC 282: Błachowicz vs. Ankalaev 2022年12月10日
ジョーダン・レビット 2R 2:46 リアネイキドチョーク UFC Fight Night: Blaydes vs. Aspinall 2022年7月23日
カズラ・バルガス 1R 3:50 リアネイキドチョーク UFC Fight Night: Volkov vs. Aspinall 2022年3月19日
ルイージ・ベンドラミニ 1R 4:25 KO(右フック) UFC Fight Night: Brunson vs. Till 2021年9月4日
ダビデ・マルティネス 1R 1:37 リアネイキドチョーク Cage Warriors 122 2021年3月20日
デッキー・ダルトン 1R 2:51 TKO(パウンド) Cage Warriors 113 2020年3月20日
× ソレン・バク 5分5R終了 判定0-3 Cage Warriors 96
【CWフェザー級王座決定戦】
2018年9月2日
アレクシス・サビディス 2R 0:35 腕ひしぎ三角固め Cage Warriors 90 2018年2月25日
× ナド・ナリマニ 5分5R終了 判定0-3 Cage Warriors 82
【CWFCフェザー級タイトルマッチ】
2017年4月2日
ジュリアン・エローサ 5分5R終了 判定3-0 Cage Warriors: Unplugged 1
【CWFCフェザー級タイトルマッチ】
2016年11月13日
ジョニー・フラケイ 1R 1:35 TKO(右ストレート→パウンド) Cage Warriors 78
【CWFCフェザー級タイトルマッチ】
2016年9月11日
テディ・バイオレット 2R 2:28 リアネイキドチョーク Cage Warriors 77 2016年7月9日
アシュレイ・グリムショー 5分3R終了 判定3-0 Cage Warriors 75 2016年4月16日
ミゲル・ハロ 1R 4:46 リアネイキドチョーク FCC 13
【FCCフェザー級タイトルマッチ】
2015年6月21日
ケビン・ペッシ 2R 1:56 リアネイキドチョーク FCC 12
【FCCフェザー級王座決定戦】
2015年3月29日
スティーブン・マーティン 1R 5:00 TKO(ドクターストップ) CWFC 73 2014年11月2日
コンラド・ヘイズ 1R 3:17 腕ひしぎ三角固め Cage Warriors 68 2014年5月4日
マーティン・シェリダン 5分3R終了 判定3-0 Cage Warriors 65 2014年3月2日
× キャメロン・エルス 1R 0:35 アナコンダチョーク Cage Warriors 60 2013年10月5日
フロリアン・カラン 5分3R終了 判定3-0 Cage Warriors 56 2013年7月6日
ジャック・ドラブル 1R 0:21 TKO(パンチ連打) OMMAC 17 2013年6月2日
ダギー・スコット 1R 2:09 三角絞め CC: Cage Contender Fight Stars 2012年12月1日
ネイサン・トンプソン 1R 1:51 TKO(パウンド) OMMAC 15 2012年10月16日

獲得タイトル

表彰

  • UFCパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(5回)

脚注

  1. ^ MIXED MARTIAL ARTS SHOW RESULTS DATE: September 4th, 2021 LOCATION: UFC APEX, Las Vegas boxing.nv.gov 2021年9月4日
  2. ^ Only, Fighters (2016年9月9日). “Is the world ready for Paddy The Baddy?” (英語). Fighters Only. 2025年4月26日閲覧。
  3. ^ Bitter, Shawn (2021年9月4日). “UFC Vegas 36 Results: Paddy Pimblett Ousts Luigi Vendramini in First Round” (英語). Cageside Press. 2025年4月26日閲覧。
  4. ^ Martin, Damon (2022年3月19日). “UFC London video: Paddy Pimblett wraps up rear-naked choke to tap out Kazula Vargas, trashes Mark Zuckerberg” (英語). MMA Fighting. 2025年4月26日閲覧。
  5. ^ Youngs, Jose (2022年7月23日). “‘Pay Paddy his millions’: Fighters react to Paddy Pimblett’s dramatic win over Jordan Leavitt at UFC London” (英語). MMA Fighting. 2025年4月26日閲覧。
  6. ^ Paddy Pimblett def. Jared Gordon :: UFC 282 :: MMA Decisions”. www.mmadecisions.com. 2025年4月26日閲覧。
  7. ^ Al-Shatti, Shaun (2022年12月16日). “California commission formalizes new rule for traveling combat sports judges following Douglas Crosby controversy” (英語). MMA Fighting. 2025年4月26日閲覧。
  8. ^ Segura, Danny. “UFC 296 play-by-play and live results” (英語). MMA Junkie. 2025年4月26日閲覧。
  9. ^ Al-Shatti, Shaun (2024年7月27日). “UFC 304 Results: Edwards vs. Muhammad 2” (英語). MMA Fighting. 2025年4月26日閲覧。
  10. ^ UFC 314: Paddy Pimblett stops Michael Chandler in biggest UFC win” (英語). BBC Sport (2025年4月13日). 2025年4月26日閲覧。
  11. ^ Replay: In Sakuraba shorts Paddy Pimblett wins by KO, jumps the cage and crowd surfs like a madman Middle Easy 2016年9月13日
  12. ^ Kirkham, Jenny (2017年2月24日). “Paddy 'the Baddy' urges Scousers to Shun the S*n” (英語). Liverpool Echo. 2025年4月26日閲覧。
  13. ^ Hannoun, Farah. “Guram Kutateladze wants to welcome Paddy Pimblett to UFC, Pimblett responds” (英語). MMA Junkie. 2025年4月26日閲覧。
  14. ^ UFC’s Georgian fighters blast newcomer Paddy Pimblett for ‘disgusting’ comments” (英語). bloodyelbow.com (2021年4月6日). 2025年4月26日閲覧。
  15. ^ Segura, Danny. “Ilia Topuria wants to fight Paddy Pimblett for poking fun at Russo-Georgian War: 'Family members of mine died'” (英語). MMA Junkie. 2025年4月26日閲覧。
  16. ^ Paddy Pimblett's text to Ilia Topuria that sparked backstage scrap at hotel” (英語). The Sun (2022年3月17日). 2025年4月26日閲覧。
  17. ^ "I can get up to 89 kilos"- Paddy Pimblett reveals walk around weight when he is being a 'fatty' lad sportskeeda 2022年7月23日
  18. ^ UFC London: Inside Paddy Pimblett's remarkable weight transformation BBC 2022年7月19日
  19. ^ Search results | UFC”. jp.ufc.com (2022年8月31日). 2025年4月26日閲覧。
  20. ^ Wilson, by Charlie (2022年3月30日). “Paddy Pimblett and Molly McCann describe friendship after UFC London wins” (英語). Liverpool Echo. 2025年4月26日閲覧。

関連項目

外部リンク




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