バード島 (セーシェル)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > バード島 (セーシェル)の意味・解説 

バード島 (セーシェル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/25 09:56 UTC 版)

座標: 南緯3度43分 東経55度12分 / 南緯3.717度 東経55.200度 / -3.717; 55.200

バード島のセグロアジサシ

バード島(Bird Island)はインド洋に含まれるサンゴ礁。面積約6km2[1]セーシェルに属し、首都ヴィクトリアが置かれているマヘ島の北96kmに位置する[1]。島には原生林を切り開いて建設した滑走路と空港、野鳥観察を目的とする観光客が利用するロッジ、小規模の気象観測所が建てられている。

バード島は近くの海に多くのジュゴンが生息するため、"Ile aux Vaches"の名前でも知られている。1896年から1906年の間に島で17,000トンのグアノが採取され、肥料としてモーリシャスに輸出された。他にココナッツプランテーションが島に置かれ、パパイヤ綿などが商品作物として栽培されていた。1967年から島は個人の所有地となり、動植物の保全対策が行われている。

4月から10月にかけての期間には数百万羽の鳥が営巣のために島に飛来し、ほとんどがセグロアジサシで占められている[1]。5月から10月にかけての繁殖期には、島に約3,000,000羽のセグロアジサシが飛来する[2]卵を目的とする人間によってセグロアジサシは乱獲されて数を大きく減らしたが、近年は保護活動が実施されている[1]。島の周囲にはゾウガメも多く生息していたが、乱獲によって数は激減している[2]。「世界で最も体重が重い亀」「世界で最も寿命の長い亀」としてギネスブックに名前が載るエスメラルダ(推定200歳、体重約320kg[2])は、バード島のゾウガメである。

脚注

  1. ^ a b c d 赤阪「バード島」『世界地名大事典』3、756頁
  2. ^ a b c 中村『島の名前』、121-122頁

参考文献

  • 赤阪賢「バード島」『世界地名大事典』3収録(朝倉書店, 2012年11月)
  • 中村庸夫『島の名前』(東京書籍, 2004年8月)



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「バード島 (セーシェル)」の関連用語

バード島 (セーシェル)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



バード島 (セーシェル)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのバード島 (セーシェル) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS