ハンプシャー郡 (マサチューセッツ州)とは? わかりやすく解説

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ハンプシャー郡 (マサチューセッツ州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/24 08:02 UTC 版)

マサチューセッツ州ハンプシャー郡
ノーサンプトン市にある旧ハンプシャー郡庁舎
郡のマサチューセッツ州内の位置
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1662年
郡庁所在地 無し、1999年以降郡政府が無くなった。
過去の郡庁所在地
ノーサンプトン
最大の都市 アマースト
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

1,413 km2 (545.44 mi2)
1,370 km2 (529.03 mi2)
43 km2 (16.41 mi2), 3.01%
人口
 - (2020年)
 - 密度

162,308人
標準時 東部: UTC-5/-4
ウェブサイト www.hampshirecog.org

ハンプシャー郡: Hampshire County)は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州の西部に位置するである。人口は16万2308人(2020年)[1]。ハンプシャー郡の郡政府と郡庁所在地は1998年に廃止された。それまでの郡庁所在地ノーサンプトンであり、同郡で人口最大の自治体はアマーストである。

ハンプシャー郡はスプリングフィールド都市圏に属している。

歴史

ハンプシャー郡は1662年に、それまで編成されていなかった領域に設立され、当時はマサチューセッツ湾植民地西部の全体を含んでいた。当初からあった町はスプリングフィールド、ノーサンプトン、ハドリーがあった。当初の郡域には現在のハンプデン郡フランクリン郡バークシャー郡の全体と、ウースター郡の小部分が含まれていた。1683年までにスプリングフィールドの南に、ウェストフィールド(現在はサウスウィック)、サフィールド、エンフィールドの3つの町が設立された。これらの町はその一部または全体が現在のコネチカット州に入っており、コネチカット植民地とマサチューセッツ湾植民地の間に境界紛争が持ち上がった。

1731年、ウースター郡が立ち上げられ、その領域には1718年にハンプシャー郡の一部として設立されたブルックフィールドの町が含まれていた。1742年、ウェスタン(現在のウォーレン)が設立され、ウースター郡に付加されたので、ハンプシャー郡の領域が減った。さらに1749年、エンフィールド、サマーズ(1734年にエンフィールドから分離)、サフィールドの町が一方的にコネチカット植民地に入れられ、ハンプシャー郡の領域が減ることになった。1761年、ハンプシャー郡の西部からバークシャー郡が設立された。1811年には北部からフランクリン郡が、翌1812年には南部からハンプデン郡が分離設立された。

郡政府と政治

ハンプシャー郡は郡政府を廃止し、歴史上の地域としてのみ存在する州内8郡の1つである。元の郡政府の機能は1999年に州機関に引き継がれた。保安官など特別の任務を持った役職者は地元の選挙で選ばれ、郡内で任務を遂行している。15の町から選ばれた委員で構成されるハンプシャー行政委員会が多くの地域サービスを実行するが、郡政委員会などの組織は無い。[2]。ハンプデン郡と共にパイオニア・バレー企画委員会と呼ばれる組織の中にある。

登録有権者数、2010年10月13日[3]
政党 登録有権者数 構成比
民主党 38,158 38.26%
共和党 8,917 8.94%
無党派 51,849 51.98%
少数党 815 0.82%
合計 99,739 100%

政治

大統領選挙の結果[4]
民主党 共和党
2012年 70.3% 56,552 26.6% 21,366
2008年 71.5% 56,869 25.9% 20,618
2004年 69.4% 51,680 28.6% 21,315
2000年 56.2% 38,543 28.0% 19,202

地理

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は545.44平方マイル (1,412.7 km2)であり、このうち陸地529.03平方マイル (1,370.2 km2)、水域は16.41平方マイル (42.5 km2)で水域率は3.01%である[5]

ハンプシャー郡はパイオニア・バレーの中央部にあり、ハートフォード・スプリングフィールド「知識回廊」の北端にある。

隣接する郡

ハンプシャー郡はその周辺をマサチューセッツ州の郡に囲まれていることでは唯一の郡である。他の郡は全て少なくとも一つの他州に接するか、あるいは大洋に面している。

人口動態

人口推移
人口
1790 59,656
1800 72,432 21.4%
1810 76,275 5.3%
1820 26,487 −65.3%
1830 30,254 14.2%
1840 30,897 2.1%
1850 35,732 15.6%
1860 37,823 5.9%
1870 44,388 17.4%
1880 47,232 6.4%
1890 51,859 9.8%
1900 58,820 13.4%
1910 63,327 7.7%
1920 69,599 9.9%
1930 72,801 4.6%
1940 72,461 −0.5%
1950 87,594 20.9%
1960 103,229 17.8%
1970 123,981 20.1%
1980 138,813 12.0%
1990 146,568 5.6%
2000 152,251 3.9%
2010 158,080 3.8%
2020 162,308 2.7%
U.S. Decennial Census[6]

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 152,251 人
  • 世帯数: 55,991 世帯
  • 家族数: 33,818 家族
  • 人口密度: 111人/km2(288人/mi2
  • 住居数: 58,644 軒
  • 住居密度: 43軒/km2(111軒/mi2

人種別人口構成(2008年時点)

先祖による構成

言語による構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 19.6%
  • 18-24歳: 19.3%
  • 25-44歳: 26.8%
  • 45-64歳: 22.2%
  • 65歳以上: 12.0%
  • 年齢の中央値: 34歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 87.4
    • 18歳以上: 83.9

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 28.2%
  • 結婚・同居している夫婦: 47.4%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 9.8%
  • 非家族世帯: 39.6%
  • 単身世帯: 28.6%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 10.2%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.39人
    • 家族: 2.96人

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 46,098米ドル
    • 家族: 57,480米ドル
    • 性別
      • 男性: 39,327米ドル
      • 女性: 30,362米ドル
  • 人口1人あたり収入: 21,685米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 9.4%
    • 対家族数: 5.1%
    • 18歳未満: 8.2%
    • 65歳以上: 6.7%

都市と町

村は町の中に挙げているが、町とは別の法人化された存在ではない。

  • アマースト町、人口37,819人
    • アマーストセンター村
    • クッシャム村
    • ノースアマースト村
    • サウスアマースト村
  • ベルチャータウン町、人口14,649人
  • チェスターフィールド町
  • カミングトン町
  • イーストハンプトン市、人口15,994人
  • エンフィールド(クァビン貯水池設立のため廃止)
  • ゴーシェン町
  • グランビー町
  • グリニッジ(クァビン貯水池設立のため廃止)
  • ハドリー町
  • ハットフィールド町
  • ハンティントン町
  • ミドルフィールド町
  • ノーサンプトン市、人口28,549人
    • リーズ村
    • フローレンス村
  • ペラム町
  • プレーンフィールド町
  • プレスコット(クァビン貯水池設立のため廃止)
  • サウスハドリー町、人口17,514人
    • サウスハドリーフォールズ地区
  • サウサンプトン町
  • ウェア町
  • ウェスタンプトン
  • ウィリアムズバーグ
    • ヘイデンビル村
  • ウォージントン町

高等教育機関

郡内には「ファイブ・カレッジ」があることで知られている。マサチューセッツ大学の旗艦キャンパスと、著名な私立カレッジ4校がある。

コンソーシアムであるファイブ・カレッジInc.が大学間の授業相互乗り入れを可能にしており、またキャンパス間のバスも運行している。

脚注

  1. ^ Quickfacts.census.gov”. 2023年9月28日閲覧。
  2. ^ Hampshire Council of Governments”. 2011年7月5日閲覧。
  3. ^ Registration and Party Enrollment Statistics as of October 13, 2010” (PDF). Massachusetts Elections Division. 2010年3月14日閲覧。
  4. ^ Dave Leip's Atlas of U.S. Presidential Elections”. 2011年6月11日閲覧。
  5. ^ Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2013年4月13日閲覧。
  6. ^ U.S. Decennial Census”. Census.gov. 2013年8月26日閲覧。

外部リンク

座標: 北緯42度20分 西経72度40分 / 北緯42.34度 西経72.66度 / 42.34; -72.66




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