ハンガリー万歳!
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/05 13:57 UTC 版)
『ハンガリー万歳!』 | |
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ドイツ語: Éljen a Magyar! | |
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ピアノ譜の表紙(C.A.シュピーナ社出版)
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ジャンル | ポルカ・シュネル |
作曲者 | ヨハン・シュトラウス2世 |
作品番号 | op.332 |
初演 | 1869年 |
『ハンガリー万歳!』(ハンガリーばんざい!、ハンガリー語: Éljen a Magyar!)作品332は、ヨハン・シュトラウス2世が作曲したポルカ・シュネル。
楽曲解説
1866年の普墺戦争に大敗したオーストリア帝国は、翌1867年にアウスグライヒを実施してハンガリーの自治を容認し、オーストリア=ハンガリー帝国として帝国構造を改編した。あっけない敗戦によってオーストリアの威信は急速に低下し、もともと帝国人口の半分に満たないオーストリア人(ドイツ系)のみではもはや諸民族を抑えることができなくなってきていたため、ハンガリー人と協力することによって他の民族を抑えていく道に切り替えられたのである。
その2年後の1869年、ワルツ王ヨハン・シュトラウス2世はハンガリー自治2周年を祝って[1]、「気高きハンガリー国民」のためにこの『ハンガリー万歳!』を贈った[2]。初演はペシュトのレドューテン館のコンサートで行われた。コーダには、ハンガリー独立の闘士として英雄視されるラーコーツィ・フェレンツ2世を讃える『ラーコーツィ行進曲』が引用されている[2]。
ニューイヤーコンサート
開催年 | 指揮者 | 備考 |
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1941年 | クレメンス・クラウス | |
1942年 | クレメンス・クラウス | |
1945年 | クレメンス・クラウス | |
1951年 | クレメンス・クラウス | |
1954年 | クレメンス・クラウス | |
1957年 | ヴィリー・ボスコフスキー | |
1958年 | ヴィリー・ボスコフスキー | |
1959年 | ヴィリー・ボスコフスキー | |
1963年 | ヴィリー・ボスコフスキー | |
1968年 | ヴィリー・ボスコフスキー | |
1978年 | ヴィリー・ボスコフスキー | |
1983年 | ロリン・マゼール | |
1986年 | ロリン・マゼール | |
1989年 | カルロス・クライバー | |
2000年 | リッカルド・ムーティ | |
2006年 | マリス・ヤンソンス | |
2009年 | ダニエル・バレンボイム |
関連作品
- 『アンドラーシ行進曲』 ― ペシュトでの演奏会に同行した弟ヨーゼフ・シュトラウスの作品。作品番号は268。ハンガリー首相アンドラーシ・ジュラに献呈された[2]。
出典
参考文献
- 加藤雅彦 『ウィンナ・ワルツ:ハプスブルク帝国の遺産』 日本放送出版協会〈NHKブックス〉、2003年12月20日。ISBN 4-14-001985-9。
- 井上和男 『クラシック音楽作品名辞典<第3版>』 三省堂、2009年(平成21年)。ISBN 978-4-385-13549-6。
外部リンク
音楽・音声外部リンク | |
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全曲を試聴する | |
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- ポルカ・シュネル『ハンガリー万歳!』の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト。PDFとして無料で入手可能。
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