ハニフ・クレイシとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 作家 > 小説家・作家 > イギリスの小説家 > ハニフ・クレイシの意味・解説 

ハニフ・クレイシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/28 06:34 UTC 版)

ハニフ・クレイシ
Hanif Kureishi
2008年9月8日、エモリー大学のマイケル・カルロス美術館で講演するハニフ・クレイシ
誕生 (1954-12-05) 1954年12月5日(69歳)
ロンドンブロムリー区
国籍 イギリス
最終学歴 キングス・カレッジ・ロンドン
活動期間 1976年 -
ジャンル 作家、脚本家、映画監督
文学活動 ポストコロニアル
公式サイト http://hanifkureishi.co.uk/
テンプレートを表示

ハニフ・クレイシ (Hanif Kureishi) は、イギリスロンドン出身の作家、脚本家、映画監督。

略歴

父親はボンベイ (現:ムンバイ) の名家出身のインド人イスラム教徒のため、後にパキスタン国籍)、母親はイギリス人ロンドン大学で哲学を学び、1975年(21歳)からロンドンのロイヤル・コート劇場に勤務しながら、脚本を書き始めた。「The Mother Country」(1980)でテムズ・テレビ戯曲賞を受賞。

1985年、スティーヴン・フリアーズ監督と組み、テレビ映画用として脚本を書いた「マイ・ビューティフル・ランドレット」(1985)が劇場公開され、数々の脚本賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされた。

1990年、初の長編小説「郊外のブッダ」で、ウィットブレッド賞(現コスタ賞)の処女小説部門を受賞し、英国文壇に華々しいデビューを飾った。

翌91年には、アナーキックな怒れる若者たちを描いた「ロンドン・キルズ・ミー」で自ら監督を務め、93年には「郊外のブッダ」が英国放送協会によりテレビドラマ化され、デヴィッド・ボウイの主題歌とともに話題となった。99年、大人のための恋愛短編集「ミッドナイト・オールデイ」を発表。

そして2001年、彼の著書「ぼくは静かに揺れ動く」(1998)を基に、パトリス・シェロー監督により映画化された「インティマシー/親密」は、その年のベルリン国際映画祭で、最優秀作品賞、最優秀主演女優賞、最優秀ヨーロッパ映画賞の三部門を受賞し、翌2002年には日本でも公開された。

2008年に大英帝国勲章(CBE)受賞。最新作は「The Last Word」(2014)。

主な作品

長編小説

  • 郊外のブッダ古賀林幸訳、中央公論社、1996年 The Buddha of Suburbia (1990)
  • The Black Album (1995)
  • 『ぼくは静かに揺れ動く 』中川五郎訳、アーティストハウス/角川書店、2000年 Intimacy (1998)
  • 『パパは家出中』中川五郎訳、アーティストハウス/角川書店、2003年 Gabriel's Gift (2001)
  • The Body (2003)
  • Something to Tell You (2008)
  • The Last Word (2014)

短編小説

  • Love in a Blue Time (1997)
  • 『ミッドナイト・オールデイ』中川五郎訳、アーティストハウス/角川書店、2001年 Midnight All Day (1999)

映画

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハニフ・クレイシ」の関連用語

ハニフ・クレイシのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハニフ・クレイシのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハニフ・クレイシ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS