ハイジャックの疑惑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 15:39 UTC 版)
「デルタ航空1989便ハイジャック誤認事件」の記事における「ハイジャックの疑惑」の解説
2001年9月11日、アメリカン航空11便 (AA011)とユナイテッド航空175便 (UA175)がハイジャックされ、世界貿易センタービルに衝突した。衝突後に、ボストンの管制官は両便共にローガン国際空港発ロサンゼルス国際空港行きで、機材がボーイング767だった事に気付いた。 デルタ航空1989便もローガンからロサンゼルスへ向かう767型機だったため、ボストンの管制官は連邦航空局 (FAA)に連絡した 。FAAは、クリーブランドの管制に、1989便にハイジャックへ注意するよう伝えろと指示した。ボストン管制は1989便をレーダーで捕らえていたが、交信はしていなかった。機体は、クリーブランド管制の空域にあったため、クリーブランド管制と交信していた。 クリーブランド管制は、1989便から「ここから出ていけ (Get out of here)」や「我々は爆弾を所持している (We have a bomb on board)」という交信を聞いた。そのためFAAは、クリーブランド管制に1989便はハイジャックされた恐れがあると伝えた。 しかし、この交信は1989便の付近を飛行していたユナイテッド航空93便 (UA093)からのものであった。北東部防衛セクター(英語版) (NEADS)は、9時37分にアメリカン航空77便 (AA077)がペンタゴンに衝突した後、1989便に注意を向けた。ボストン管制が、9時41分に1989便がハイジャックされた恐れがあると伝えた。9時42分にFAAは飛行中の全機に最寄りの空港へ着陸するよう指示した。NEADSは、戦闘機に1989便を追跡させ、以降着陸するまで追尾した。
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