ノーラ・エフロン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/25 21:26 UTC 版)
ノーラ・エフロン Nora Ephron |
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2010年、夫・ニコラス・ピレッジ (左)とともに
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生年月日 | 1941年5月19日 | ||||||||
没年月日 | 2012年6月26日(71歳没) | ||||||||
出生地 | ニューヨーク | ||||||||
国籍 | ![]() |
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身長 | 165cm [1] | ||||||||
職業 | 脚本家、映画監督、作家、エッセイスト、ジャーナリスト、プロデューサー | ||||||||
活動期間 | 1962–2012 | ||||||||
配偶者 | ダン・グリーンバーグ (1967-1976) カール・バーンスタイン (1976-1980) ニコラス・ピレッジ (1987-2012) |
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主な作品 | |||||||||
脚本 『シルクウッド』 『恋人たちの予感』 監督・脚本 『めぐり逢えたら』 『ユー・ガット・メール』 『ジュリー&ジュリア』 |
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ノーラ・エフロン(Nora Ephron、1941年5月19日 - 2012年6月26日)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州出身の脚本家・映画監督である。
ロマンティック・コメディの名手として知られ、いずれもメグ・ライアンが主演となった『恋人たちの予感』『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール』で知られている。これまで3回アカデミー賞候補になっている。
来歴
両親共に脚本家で(父はヘンリー・エフロン、母はフィービー・エフロン)2人の姉妹も脚本家(エイミー・エフロン、デリア・エフロン)。ユダヤ系で、ビバリーヒルズで育つ[2]。
ジャーナリストを志しウェルズリー大学で学び(学位政治学)、インターンとしてホワイトハウスに入ったこともある。エスクァイア誌、ニューヨークマガジン誌、ニューヨーク・ポストに寄稿し、エッセイ集『乱交パーティーのウォールフラワー』(1970年)はベストセラーになりエッセイストとして活躍した[3]。
著名なジャーナリスト、ウォーターゲート事件のカール・バーンスタインとの離婚が大きな話題となり、その離婚を題材にした小説『ハートバーン』が出版された後、エフロンは共同脚本の処女作『シルクウッド』(1983年)でアカデミー賞にノミネートされる脚本家となった。
カール・バーンスタインと結婚していた時期を題材にしたマイク・ニコルズ監督、エフロン脚本の映画「心みだれて」(1986年)も制作した[4]。
その後、『恋人たちの予感』『めぐり逢えたら』で計3回脚本賞にノミネートされた。
1992年、『ディス・イズ・マイ・ライフ』で監督としてデビュー。その後、トム・ハンクスとメグ・ライアンの共演の1993年『めぐり逢えたら』が大ヒット、その後2人の再共演が話題となった1998年『ユー・ガット・メール』が自身最高の興行収入を記録するなど、ハリウッドを代表する女性監督の一人として活躍した。
脚本家時代を加えるとメグ・ライアンとは通算4度タッグを組んでおり、特に『恋人たちの予感』『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール』はライアンとエフロン双方の代表作となっており、また2人がロマンティック・コメディの女王・名手などの異名を馳せるようになった作品群となっている。また、メリル・ストリープとも3度タッグを組んでおり、その内2回で彼女はアカデミー賞の主演女優賞候補となっている[5]。
脚本とフィルモグラフィー
- シルクウッド Silkwood (1983) 脚本
(第56回1984年アカデミー賞脚本賞ノミネート) - 心みだれてHeartburn (1986) 脚本
- 恋人たちの予感 When Harry Met Sally... (1989) 脚本
(第62回1990年アカデミー賞脚本賞ノミネート) - マイ・ブルー・ヘブン My Blue Heaven (1990) 脚本
- ディス・イズ・マイ・ライフ This Is My Life (1992) 監督・脚本
- めぐり逢えたら Sleepless in Seattle (1993) 監督・脚本
(第66回1994年アカデミー賞脚本賞ノミネート) - ミックス・ナッツ/イブに逢えたら Mixed Nuts (1994) 監督・脚本
- マイケル Michael (1996) 監督・脚本
- ユー・ガット・メール You've Got Mail (1998) 監督・脚本
- ラッキー・ナンバー Lucky Number (2000) 監督・製作
- 電話で抱きしめて Hanging Up (2000) 脚本・製作
- 奥さまは魔女 Bewitched (2005) 監督・脚本
- ジュリー&ジュリア Julie & Julia (2009) 監督・脚本
著書
- ハートバーン Heartburn (『心みだれて』原作、ノラ・エフロン名義、松岡和子訳、河出書房新社、1986年)ISBN 978-4309200880
- ママのミンクは、もういらない(『アメリカ・コラムニスト全集』) Crazy Salad Plus Nine (ノラ・エフロン名義、小沢瑞穂訳、東京書籍、1992年) ISBN 978-4487761371
- 首のたるみが気になるの I Feel Bad About My Neck: And Other Thoughts on Being a Woman (阿川佐和子訳、集英社、2013年、のち集英社文庫、2017年)ISBN 978-4087734843
脚注
- ^ “Nora Ephron” (英語). IMDb. 2025年7月23日閲覧。
- ^ “Get real – ageing’s not all Helen Mirren”. The Times. (2007年3月4日) 2007年8月16日閲覧。
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が空白で指定されています。 (説明)⚠⚠ - ^ “Nora Ephron” (英語). Rotten Tomatoes. 2025年7月23日閲覧。
- ^ “Nora Ephron” (英語). Rotten Tomatoes. 2025年7月23日閲覧。
- ^ いずれも実在の人物を演じた『シルクウッド』(カレン・シルクウッド役)と『ジュリー&ジュリア』(ジュリア・チャイルド役)。また、残りの1作の『心みだれて』ではエフロン自身をモデルとした役柄を演じている。
- ^ Nora Ephron dies at 71 EW.com 2012年6月27日閲覧
外部リンク
- ノーラ・エフロン - allcinema
- ノーラ・エフロン - KINENOTE
- Nora Ephron - IMDb
- Nora Ephron - C-SPAN
- Nora Ephron - Charlie Rose
- “Nora Ephronの関連記事”. ニューヨーク・タイムズ (英語).
- 図書館にあるNora Ephronに関係する蔵書一覧(英語) - WorldCatカタログ
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