ネイサン・セビンとは? わかりやすく解説

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ネイサン・セビン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/23 02:18 UTC 版)

ネイサン・セビン[1]またはネイサン・シヴィン[2](Nathan Sivin、1931年5月11日 - )は、アメリカ合衆国科学史学者中国の科学技術史の研究で知られる。中国名は席文(Xíwén)[3]

略歴

セビンはフィラデルフィアに生まれた。1954年から1956年まで、アメリカ陸軍の語学学校で18か月間の中国語課程を履修した。1958年にマサチューセッツ工科大学の学士の学位を得た。その後ハーバード大学で研究を続け、1960年に科学史の修士、1966年に科学史の博士の学位を得た[3]。最初は化学を専門としていたが、マサチューセッツ工科大学では科学史・科学哲学に研究の中心を移した。博士論文は孫思邈『太清丹経要訣』の研究だった。その後、人類学、社会学、天文学、医学など幅広い学問を学んだ[4]

1966年からマサチューセッツ工科大学の人文学助教に就任、1968年に准教授、1972年に教授に昇任した。1977年にペンシルベニア大学に移り、2006年に退官するまで中国文化と科学史の教授をつとめた[3]。ペンシルベニアでの教え子にベンジャミン・エルマンがいる。

セビンはジョゼフ・ニーダムの創始した『中国の科学と文明』シリーズのうち「化学上の発見」(第5巻第4部、1980年)の一部を執筆したほか、「医学」(第6巻第6部、2000年)の編集者をつとめた。

著書

日本語訳

複数の論文をまとめて訳した書物が2冊出版されている。

  • N.セビン 著、中山茂; 牛山輝代 訳 『中国のコペルニクス』思索社、1984年。 ISBN 4783501203 
  • N.セビン 著、中山茂; 牛山輝代 訳 『中国の錬金術と医術』思索社、1985年。 ISBN 4783501319 

脚注

  1. ^ セビン(1985)の著者名による。同書 p.233によると、英語の発音としてはシビンが近いが、日本語としておかしな連想が働くために「セビン」にしたという
  2. ^ 塚原東吾; 槇蒼健; 宮島一彦; 全勇勲; 宮川卓也; 武田時昌; 金凡性 『シンポジウム 全相運先生追悼シンポジウム : 「韓国」科学技術史を再考する』日本科学史学会、2018年、211頁。doi:10.34336/jhsj.57.287_211https://doi.org/10.34336/jhsj.57.287_211 
  3. ^ a b c Curriculum Vitae: Nathan Sivin 席文, College of Arts & Science, University of Pennsylvania, https://www.sas.upenn.edu/~nsivin/from_ccat/curr.html 
  4. ^ セビン(1985) pp.14-27

参考文献

外部リンク




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