ニトリルゴム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 16:36 UTC 版)
ニトリルゴム (nitrile rubber) は主要な合成ゴムの1つであり、アクリロニトリルと 1,3-ブタジエンとの共重合体である[1]。NBRとも呼ばれる[1]。
耐油性、耐摩耗性、引き裂き強度に比較的優れるが、耐オゾン性や耐寒性が他のゴムより劣る。Oリングやガスケット等のシール材、また使い捨て手袋の材料として良く用いられる。
アクリロニトリルの含有量により、低ニトリルタイプ(アクリロニトリル含有量25質量%未満)、中ニトリルタイプ(同25質量%以上35質量%以下、高ニトリルタイプ(同35質量%超)の3種に分別される。アクリロニトリル含有量によって、様々な特性が変化する[1]。特性を向上させるために、メタクリル酸を共重合したカルボキシル変性ニトリルゴム(XNBR)や、ブタジエンの一部をイソプレンに置き換えたNBIRもある。
ブタジエン部分の二重結合に水素を付加させ、諸特性、特に耐オゾン性を向上させた水素添加ニトリルゴム(HNBR)もある[1]が、NBRと比較するとかなり高価である。
天然ゴムではないのでラテックスアレルギーの原因にはならないが、成形時に添加される薬品による遅発性アレルギー反応を起こすことがある。
出典
関連項目
ニトリルゴム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 15:39 UTC 版)
汎用Oリングの材料として用いられる。比較的安価なため、使用量は最も多い。特に圧縮永久ひずみが小さい利点を持つ。ただし対候性は低く、日光が直接当たらない環境で使用することが推奨される。耐候性・耐熱性・耐化学薬品性を改良した水素化ニトリルゴムも実用化されているが、一般的なニトリルゴムよりも耐寒性に劣り、コスト高となる。
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