ニシン漁業衰退後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/22 16:06 UTC 版)
昭和に入るとニシン漁は衰退し、昭和中頃には袋澗の役目も終わったが、袋澗を漁港として改修する事例が出てきた。袋澗が漁港になった例は次の通り。 日司漁港・神岬漁港(積丹町) 川白漁港・柵内漁港・赤石漁港・神恵内漁港(神恵内村) 盃漁港・泊漁港・茶津漁港(泊村) そのほか船揚場として整備されたものもある。 しかし上記のように整備された袋澗は適宜改修されたため、当時のまま保存されているわけではない。また漁港として改修されなかった多くの袋澗は利用もされず放置され、原型をとどめていないものも多い。近年では島牧村の袋澗が水産庁指定の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選出されるなど、北海道の歴史的産業遺産として注目する向きもあるが、現在袋澗を保存する施策は何ら取られておらず、今後多くの袋澗が完全に消滅する可能性が高い。
※この「ニシン漁業衰退後」の解説は、「袋澗」の解説の一部です。
「ニシン漁業衰退後」を含む「袋澗」の記事については、「袋澗」の概要を参照ください。
- ニシン漁業衰退後のページへのリンク