ドルフィン_(係留施設)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ドルフィン_(係留施設)の意味・解説 

ドルフィン (係留施設)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/03 15:18 UTC 版)

ドルフィンは、港湾内の水域に杭などを打ち込んで作る係留施設である。沖がかり施設の一つ。係船杭(けいせんくい)ともいう。また、ドルフィンが設置されている海域を「海の岸壁」すなわちシー・バース(英: Sea Berth)と呼ぶこともある。

ドルフィンに係留して石油の荷役を行っているタンカー(タンカーの左方に見えるのがドルフィン)

構造

ドルフィンを構成する柱杭は、木製ないしケーソン矢板で作られ、陸域から離れた海底に打ち込んで固定される。柱杭の上部は水面上に出ており、船舶が係留できるようになっている。

一般的にドルフィンは、係留のためのロープ(係留索という)をかけるためのムアリング・ドルフィン (Mooring Dolphin) 、船舶が接舷するためのブレスティング・ドルフィン (Breasting Dolphin) 、荷役を行うためのプラットフォームが一式となって構成されている。

ドルフィン
1.岸 2.船 3.ムアリング・ドルフィン 4.連絡橋 5.荷役桟橋 6.ブレスティング・ドルフィン 7.フェンダー

通常、ムアリング・ドルフィンはドルフィン全体の両端に位置し、荷役用プラットフォームが中央に位置する。そしてブレスティング・ドルフィンは、プラットフォームをはさむように設置される。

特徴

ドルフィンは、タンカーのように岸壁などに接岸して荷役を行う必要がない専用船のために設けられる係留施設である。ドルフィンの典型例には、タンカーが石油の荷役を行うためのドルフィンがある。

ドルフィンは防波堤などに囲まれていない沖合の海域に設置されることが多い。そのため、風や波浪の影響を受けやすい欠点がある。反面、一定の水深が確保できていれば、短期間のうちに安価で建設することが可能という利点を持っている。

関連項目

参考文献

  • 小林義久監修・池田宗雄著、『港湾知識のABC』、青山堂書店、1994年、ISBN 4425391241

「ドルフィン (係留施設)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ドルフィン_(係留施設)」の関連用語

ドルフィン_(係留施設)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ドルフィン_(係留施設)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのドルフィン (係留施設) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS