トークンとブッラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 02:27 UTC 版)
トークンとは、原文字を含む文字の誕生以前に、メソポタミアで使われていた粘土製の計算具で、球形、円錐形など様々な形のものがあった。また、模様がついているものもあり、前者をプレイン・トークン、後者をコンプレックス・トークンという。 このトークンを保管するために、ブッラが作られた。ブッラは粘土で作られた球で、トークンを中に入れて保管することができる。しかし、中身を見るためにはブッラを叩き割らないといけなかった。それを解決すべく、トークンは粘土板に押し付けて使う印章のようなものになった。しかし、コンプレックス・トークンには細かい模様があり、十分に押捺痕が残せなかったため、トークンの模様を先を尖らせた葦ペンで粘土板に書いた。これがウルク古拙文字になっていった。
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