トルクチューブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/26 00:26 UTC 版)
トルクチューブ(英語: torque tube)システムは、ドライブシャフトを覆う固定ハウジングを含む動力伝達および制動技術である。フロントエンジン・後輪駆動の自動車でしばしば使われた。トルクチューブはトランスミッションと車両後部との間の大径固定ハウジングから構成される。ハウジングは回転している鋼管あるいは小径中実ドライブシャフトを完全に覆っている。ドライブシャフトはエンジンのパワーを通常の差動装置(ディファレンシャル)あるいは差動制限装置(LSD)へ伝達する[1]。トルクチューブの目的は加速および制動中に後部を適切な位置に保つことである。さもなければ、車軸ハウジングが車軸巻き込み(axle wrap)を被ってしまう(ディファレンシャルの前方が加速中に過度に持ち上げられ、制動中に過度に沈み込んでしまう)。現代的な自動車ではトルクチューブは広く使われておらず[2]、ホチキスドライブ方式(ばね受けを使って重ね板ばねへ車軸ハウジングを固定することによって、後部を固定し、加速および制動中の後部の上下動を防ぐ[3])が一般的に使われる。
- ^ Mitchell Automechanics. Prentice Hall. (1991). p. 456. ISBN 9780135837825
- ^ “Open Shaft Advantages”. The Glasgow Herald. (1929年7月23日)
- ^ a b Severson, Aaron (2009年3月22日). “Hotchkiss Drive”. Ate Up With Motor. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ 1962-1966 AMC Technical Service Manuals
- ^ 1963-1966 AMC Technical Service Manuals.
- ^ Clymer, Floyd (October 1955). “Clymer Tests the Hudson Hornet V8”. Popular Mechanics 104 (4): 131 .
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