トランスペナイン・エクスプレスとは? わかりやすく解説

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トランスペナイン・エクスプレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/31 04:03 UTC 版)

トランスペナイン・エクスプレス
TransPennine Express
ハル・パラゴン・インターチェンジ英語版に停車する802/2形(左)と185形(右)
業種 列車運行会社
事業内容 トランスペナイン・エクスプレス・フランチャイズの運行
(2016年4月1日 - 2023年3月31日)
主要株主 ファーストグループ100%
外部リンク http://www.tpexpress.co.uk/
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トランスペナイン・エクスプレス英語: TransPennine Express[1]イギリス列車運行会社スコットランドの公共交通運営会社であるファーストグループの子会社で、イングランド北部とスコットランドの地域・都市間列車を運行している。トランスペニー・エクスプレスと和訳する資料も存在する[2][3]

沿革

「トランスペナイン・エクスプレス」という愛称は1990年代にイギリス国鉄が複数のセクター(部門)に分割された際、地域輸送部門であるリージョナル・レールウェイズ英語版によって命名されたのが始まりである。民営化英語版後はノーザン・スピリット英語版に受け継がれたが、2000年に発表されたイングランド北部のフランチャイズの再編により、長距離列車網が独立したトランスペナイン・エクスプレス・フランチャイズとなった[4][5]。2003年7月、このフランチャイズの運営権がファーストグループケオリス英語版による合弁事業へ授与されることが決定し、2004年2月1日からファースト・トランスペナイン・エクスプレス英語版としての運行が開始された。この後、2007年11月にはヴァージン・クロスカントリーが運行していたマンチェスター・ピカデリー駅 - エディンバラ・ウェイヴァリー駅グラスゴー・セントラル駅間の都市間列車がファースト・トランスペナイン・エクスプレスに移管された[6][7]

2014年7月からは次なる運営者の選考が行われ、2015年12月にファーストグループに授与されることが決定した。2016年4月1日からブランド名を元のトランスペナイン・エクスプレスへ戻した上で列車運行を開始し、2023年3月31日まで運営されることになっている[8][9]。また、同日以降フランチャイズの見直しに伴いマンチェスター空港駅英語版 - ブラックプール・ノース駅英語版間、マンチェスター空港駅 - バロー・イン・ファーネス駅英語版間、オクセンホルム駅英語版 - ウィンダミア駅英語版の運営権がノーザン英語版に移管されている[10]

運行

2018年10月現在、トランスペナイン・エクスプレスは以下の3系統で列車運行を実施している[11]

また、2019年5月からはリヴァプール・ライム・ストリート駅 - グラスゴー・セントラル駅間をウェスト・コースト本線を用いて結ぶ系統が、同年12月以降はクロスカントリーと合同でリヴァプールからエディンバラ・ウェイヴァリー駅を経由しニューカッスルへ向かう系統の運行を開始する事が決定している[12]

車両

ファースト・トランスペナイン・エクスプレス時代から継続して使用している車両に加え、2019年以降はCAF日立製作所などが製造する各種車両を導入する予定となっており、それらの車両にはNovaという愛称がつけられている[13]

在籍車両

形式名 画像 車種 最高速度 編成数 編成 導入路線 製造年
 mph   km/h 
気動車
185形 気動車 100 160 51 3 全路線
2編成はノーザン英語版の路線で運行[14]
2005–06
電車
350/4形 電車 110 175 10 4 マンチェスター空港駅英語版 - グラスゴー・セントラル駅 / エディンバラ・ウェイヴァリー駅 2013–14
バイモード車 "Nova 1"
802/2形
[15][16][17]
バイモード車 125 200 19 5 2017–[15]
電車 "Nova 2"
397形[18] 電車 125 200 12 5 2017–
機関車・客車 "Nova 3"
68形 ディーゼル機関車 100[19] 160 14[20] 6[注釈 1] 2016–17[21]
マーク5A[22] 客車 125 200 52[23] 2017–
制御客車 14[24][25]

過去の車両

形式 画像 車種 最高速度 編成数 編成 特記事項 製造年 撤退年
 mph   km/h 
170/3形 気動車 100 160 4[26] 2 チルターン・レイルウェイズに譲渡 2000 2016

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 数値は機関車も含む。

出典

  1. ^ 日立の世界戦略「英国新幹線1396両」の勝算2018年7月17日作成2019年3月17日閲覧
  2. ^ 日立製作所、トランスペニー・エクスプレス向け高速車両の製造を開始 2017年12月24日作成2019年3月17日閲覧
  3. ^ スコットランドの鉄道案内|レイルヨーロッパ【公式】2019年3月17日閲覧
  4. ^ "Northern Spirit is brand new name for Regional Railways North East" Rail issue 332 3 June 1998 page 7
  5. ^ The Trans-Pennine Express rail franchise - ウェイバックマシン(2004年10月20日アーカイブ分)
  6. ^ SRA Announce Preferred Bidder For TransPennine Express Franchise2003年7月28日作成2019年3月17日閲覧
  7. ^ New Cross Country Franchise2006年7月作成2019年3月17日閲覧
  8. ^ Shortlist for Northern and TransPennine operators revealed2014年4月19日作成2019年3月17日閲覧
  9. ^ FirstGroup awarded TransPennine Express franchise2015年12月9日作成2019年3月17日閲覧
  10. ^ Transforming the North’s Railways Northern Rail Franchise TransPennine Express Rail Franchise Stakeholder Briefing Document and Consultation Response2015年2月作成2019年3月17日閲覧
  11. ^ Timetables | Download timetables | First TransPennine Express2019年3月17日閲覧
  12. ^ TransPennine Express (TPE) has taken over the reins of intercity rail operations in the North and Scotland. Over the next seven years TPE will oversee an investment of more than £500m which will transform rail services across the North of England and Scotland.2016年4月1日作成2019年3月17日閲覧
  13. ^ 英トランスペニー・エクスプレス向け日立製高速車両、第1号が日本を出発 レイルラボ 2018年4月22日公開2019年3月17日閲覧
  14. ^ TransPennine Express invitation to tender2015年2月27日作成 2019年3月17日閲覧
  15. ^ a b News. “New bi-mode trains for TransPennine Express”. 2019年3月17日閲覧。
  16. ^ Hitachi scoops 95-car TPE train deal Rail 2016-4-1
  17. ^ Hitachi awarded Transpennine Express multiple unit contract2016年5月31日作成2019年3月17日閲覧
  18. ^ Is it time for the railway to standardise on fewer types of trains, to cut costs?”. PressReader.com. Rail Magazine. 2019年3月17日閲覧。
  19. ^ Class 68 Specification”. Rail Magazine (2014年10月). 2019年3月17日閲覧。
  20. ^ New-build DRS Class 68s to operate TPE’s Mk 5 rakes - PressReader.com. Retrieved 30 March 2017.
  21. ^ More new trains for the North and Scotland”. First Transpennine Express (2016年5月). 2019年3月17日閲覧。
  22. ^ Clinnick, Richard (2016-6-8). “TPE orders new EMUs and carriages in £230m deal”. Rail (Bauer Media) (802): 8–9. 
  23. ^ CAF SIGNS CONTRACTS FOR MORE THAN €400m2016年5月23日作成 2020年6月3日閲覧
  24. ^ First view of TransPennine livery on a Class 68 loco”. The Railway Magazine. The Railway Magazine. 2019年3月17日閲覧。
  25. ^ Class 397”. Eversholt Rail Group. 2020年6月13日閲覧。
  26. ^ DfT (2015年12月22日). “TPE Franchise Agreement”. 2019年3月17日閲覧。

トランスペナイン・エクスプレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 10:17 UTC 版)

イギリス鉄道350形電車」の記事における「トランスペナイン・エクスプレス」の解説

ファースト・トランスペナイン・エクスプレス営業終了すると、トランスペナイン・エクスプレスがその後継いだ同社350形置き換えるため、397形を発注し350形2019年夏から2020年4月にかけてウェスト・ミッドランズ・トレインズ転出した

※この「トランスペナイン・エクスプレス」の解説は、「イギリス鉄道350形電車」の解説の一部です。
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トランスペナイン・エクスプレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 05:55 UTC 版)

イースト・コースト本線」の記事における「トランスペナイン・エクスプレス」の解説

リバプールマンチェスター方面よりヨーク - ニューカッスル間に乗り入れている。この他にNorthallertonで分岐し、Yarm経由ミドルズブラへ向かう列車も運行されている。

※この「トランスペナイン・エクスプレス」の解説は、「イースト・コースト本線」の解説の一部です。
「トランスペナイン・エクスプレス」を含む「イースト・コースト本線」の記事については、「イースト・コースト本線」の概要を参照ください。


トランスペナイン・エクスプレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 15:33 UTC 版)

エディンバラ・ウェイヴァリー駅」の記事における「トランスペナイン・エクスプレス」の解説

ウェスト・コースト本線通ってマンチェスター空港駅(英語版)まで至る列車運行する。さらに2019年12月からはニューカッスルヨークリーズマンチェスター経由しリヴァプール・ライム・ストリート駅へと至る新規ルート列車運行開始した

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