デメモロコとは? わかりやすく解説

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デメモロコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/14 15:06 UTC 版)

デメモロコ
デメモロコ Squalidus japonicus japonicus
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: コイ目 Cypriniformes
: コイ科 Cyprinidae
亜科 : カマツカ亜科 Gobioninae
: スゴモロコ属 Squalidus
: S. japonicus
亜種 : デメモロコ S. j. japonicus
学名
Squalidus japonicus japonicus
(Sauvage1883)
英名
Japanese gudgeon

デメモロコ(Squalidus japonicus japonicus )は、コイ目コイ科カマツカ亜科スゴモロコ属の淡水魚である。スナモロコ(京都)、シロモロコ(岐阜)などの地方名がある。

分布

濃尾平野琵琶湖にのみ分布する。徳島県吉野川福岡県筑後川茨城県での採集記録があるが、移入による一時的分布と見られその後確認されていない。[1]

形態

スゴモロコに似ているが、体高が高く、口髭が短い。体は淡い黄褐色で、側面にはやや光沢があり緑がかった褐色の縦条があり、背部にのみ暗褐色の小さい斑点がある[1]。繁殖期のオスは、胸びれ上部以外の部位に極めて小さい追い星ができるが、婚姻色はオス・メスともにあらわれない[1]。全長は 14 cmに達する[2]

生態

琵琶湖では沿岸一帯に、濃尾平野では灌漑用の池や、それに繋がる用水路などに生息する。琵琶湖では春から秋にかけて沿岸で暮らし、冬は深部へ移動する。群れを作って生活し、底生生物や付着藻類を食べる。産卵期は5月上旬から6月下旬にかけてだが、一部は8月に産卵する個体もある。水深5-6mの砂泥底で産卵する。[1]

亜種

2007年に柿岡諒らが「伊勢湾周辺産デメモロコはミトコンドリアDNAにおいて多系統的であり,琵琶湖産デメモロコと特に近縁ではなかった」という調査結果を発表した。ここではこの伊勢湾周辺産デメモロコを「ノウビデメモロコ」とする。ノウビデメモロコは、吻が丸く、黒色点があり、腹鰭から脂鰭までの距離が長い、顔は黒色点がある、などがある。このノウビデメモロコは、琵琶湖のデメモロコとは亜種という関係になる。[3]

保全状況評価

  • 京都府-要注目種

参考文献・脚注

  1. ^ a b c d 宮地傳三郎、川那部浩哉・水野信彦『原色日本淡水魚類図鑑』(全改訂新版)保育社、1976年、180頁。ISBN 978-4-586-30032-7 
  2. ^ Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2024). "Squalidus japonicus" in FishBase. 10 2024 version.
  3. ^ https://tansuigyo.net/a/link7-5.html





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