デスペア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 07:50 UTC 版)
一方、黒光は碌山の気持ちを知りながらも、不倫を続ける夫の憎しみにもがき苦しんでいた。碌山は黒光に「なぜ別れないんだ ? 」と迫った。しかし、その時黒光は身体に新しい命を宿していた。母として妻として守るべきものがあった。出口のない葛藤のなかで碌山は作品を生み出していく。体を地面に伏せ、顔をうずめた女性「デスペア」1909年 (明治42年)。苦しみながらも現実を生きていかなければならない。そこには逃れられない黒光の絶望感が込められていた。
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