デスクトップ市場を失う
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 09:53 UTC 版)
「MIPSアーキテクチャ」の記事における「デスクトップ市場を失う」の解説
MIPSプロセッサを使ったワークステーションシステムを製造していた企業として、SGI、ミップス・コンピュータシステムズ、Whitechapel Workstations、オリベッティ、Siemens-Nixdorf、エイサー、DEC、NEC、ソニー、DeskStation があった。またMIPSアーキテクチャ上に移植されたオペレーティングシステムとして、SGIのIRIX、マイクロソフトのWindows NT(v4.0まで)、Windows CE、Linux、BSD、UNIX System V、QNX、ミップス自身のRISC/osなどがある。 1990年代初頭、インテルプロセッサベースのPCに対抗してMIPSプロセッサベースのコンピューティング環境を作るために、コンパック他多数の企業によって Advanced Computing Environment (ACE) というコンソーシアムが設立された。当時、MIPSなどの強力なRISCプロセッサがインテルのIA-32アーキテクチャに取って代わるだろうという予測がなされていた。マイクロソフトの Windows NT が当初、Alpha、MIPS、PowerPCなどのRISCアーキテクチャに対応したこともその予測を裏付ける形となった。しかしインテルがPentiumクラスのCPUをリリースすると、マイクロソフトの Windows NT v4.0 では対応するアーキテクチャをIA-32とAlphaのみに絞った。後にSGIがItaniumやIA-32アーキテクチャへの移行を決定すると、デスクトップ市場ではMIPSプロセッサはほぼ完全に姿を消した。
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