ディルムンの交易品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 14:59 UTC 版)
具体的にどういった品目をやり取りしていたのかについては確実性が落ちるが、メソポタミアが穀物、銀、スズ、毛織物、オリーブオイルなどを輸出し、ディルムンは銅、木材、瑠璃、金、アンチモニー、インダス地方の象牙や紅玉髄、釉薬をかけたビーズ細工、亀甲、オマーン半島のマカン葦の計算盤、ペルシャ湾で採れた真珠、貝や骨の嵌め込み細工などを輸出した。銅塊やメソポタミアで産出する天然アスファルトも、綿織物や家禽(これはインダスの主産品であった一方、メソポタミアに原産種がいなかった)との取引に用いられていた可能性がある。この交易の重要性は、ディルムンで用いられていた重さや長さがインダスで用いられていたものと実質的に一致していたことにも表れている。それらは南メソポタミアのものとは一致していなかった。
※この「ディルムンの交易品」の解説は、「ディルムン」の解説の一部です。
「ディルムンの交易品」を含む「ディルムン」の記事については、「ディルムン」の概要を参照ください。
- ディルムンの交易品のページへのリンク