ディス・イズ・イットとは? わかりやすく解説

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THIS IS IT (曲)

(ディス・イズ・イット から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/13 00:12 UTC 版)

THIS IS IT
マイケル・ジャクソン楽曲
リリース2009年10月12日
規格プロモーション配信
録音1980年2009年(マイケル・ジャクソン)
1991年 (Sa-Fire英語版)
1980年2013年ポール・アンカ
ジャンルポップ
時間3分36秒
4分55秒(オーケストラ・バージョン)
4分49秒(I Never Heard)
4分05秒(Duets収録)
レーベルEpic Records
MJJプロダクション
マーキュリー・レコード (I Wasn't Born Yesterday)
ソニー・ミュージックエンタテインメント (Duets)
作詞者マイケル・ジャクソン
ポール・アンカ
プロデュースマイケル・ジャクソン
ジョン・マックレーン
マーヴィン・ウォーレン英語版
I Wasn't Born Yesterday[1] 収録曲
Shame
(8)
I Never Heard
(9)
I'm a Victim
(10)
マイケル・ジャクソン THIS IS IT 収録曲
マン・イン・ザ・ミラー
(14)
THIS IS IT
(15)
THIS IS IT (オーケストラ・ヴァージョン)
(16)
Duets[2] 収録曲
Do I Love You (Yes, In Every Way)
(3)
This Is It
(4)
I Really Miss You
(5)

THIS IS ITディス・イズ・イット」は、マイケル・ジャクソンポール・アンカの共作による楽曲。初出は楽曲名「I Never Heard」として、1991年発売のSa-Fireのアルバム『I Wasn't Born Yesterday』に収録。

ジャクソンの楽曲としては、没後初めて公開された作品であり[3]2009年10月12日に全世界に向けて公式ウェブサイトで公開配信された[4]。発売元のエピック・レコードからはシングル発売予定とアナウンスされていたが[3][5]、シングル販売はキャンセルされアルバム販促のプロモーション配信のみに終わった[4]。同名の映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』のサウンドトラック、『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』にアルバム・ヴァージョンとオーケストラ・ヴァージョンの2トラックが収録されている。同映画ではエンドクレジットで使用されている[3]

2010年度の第53回グラミー賞にて「最優秀男性ポップボーカル」にノミネートされた[6]

楽曲の経緯

本楽曲は、お蔵入りになったらしきテープに、新たにザ・ジャクソンズのバックコーラスと新しいオーケストラ編曲を付けて完成したものである。ただ、この楽曲が、いつ制作されたかなどはソニー内部でもはっきり分からず『Dangerous』と同時期くらいではないかと判断していたが、楽曲的に『Off The Wall』の時期という話もあった[7]

ところが、10月12日に楽曲が解禁されると、この作品はプエルトリコ人歌手Sa-Fire英語版1991年に発表した「I Never Heard」と同じ楽曲ではないかという疑惑が発生する[8]

これに呼応する形で、この楽曲で共同制作者としてクレジットされていたポール・アンカが「これは元々、1983年にマイケルとのデュエット曲として制作したものだ」と抗議し、直ちに遺産管理人がアンカに謝罪した[9]

この後、アンカに著作権の50%と、印税の公平な分配がされた[9]。もともとはジャクソンが、アンカのスタジオからデモテープを持ち帰ってしまったからだという[8]。この「I Never Heard」という曲はポールのアルバム「Walk A Fine Line」にジャクソンとのデュエット曲として、収録されるものだった[8]。しかし、『Thriller』の人気などでジャクソンが多忙となり、レコーディングが中断されてしまった[8][10]

この件についてアンカは、「悪意があったとは思わない。うっかりミスだろう。(I don't think that anybody tried to do the wrong thing. It was an honest mistake.)」と語っている[11]

楽曲参加者

以下のアーティストがこの楽曲に参加している[12]

ミュージックビデオ

同年の12月27日に、スパイク・リー監督による公式ミュージックビデオが公開された[13]。製作にあたりリーはジャクソンの伝説的なキャリアに対する賛辞を込め、ジャクソンが生まれたゲーリーの生家への看板から始まり、幼少期、青年期、壮年期と彼の生涯を振り返るような内容となっている[13]

脚注

  1. ^ Safire - I Wasn't Born Yesterday (CD, Album) at Discogs”. Discogs. 2014年9月13日閲覧。
  2. ^ Duets”. Amazon.co.jp. 2014年8月25日閲覧。
  3. ^ a b c New Jackson song to be released”. BBC (2009年9月23日). 2014年9月6日閲覧。
  4. ^ a b 'New' Jackson song to miss charts”. BBC (2009年10月16日). 2014年9月6日閲覧。
  5. ^ New Michael Jackson Song, Album Due In October”. Billboard (2009年9月23日). 2014年9月6日閲覧。
  6. ^ 第53回グラミー賞 発表!(ロック)”. HMV ONLINE (2011年2月15日). 2014年9月4日閲覧。
  7. ^ マイケル新曲…79年「オブ・ザ・ウォール」制作時レコーディング”. スポーツ報知 (2009年9月25日). 2009年9月25日閲覧。
  8. ^ a b c d Anka Given Credit for Jackson Song”. The New York Times (2009年10月12日). 2009年10月13日閲覧。
  9. ^ a b マイケルさん「新曲」、実は共作 91年に発表ずみ”. 朝日新聞 (2009年10月14日). 2014年9月4日閲覧。
  10. ^ M・ジャクソンさん:未発表曲は“発売済み”共作だった”. 毎日新聞 (2009年10月14日). 2009年10月14日閲覧。
  11. ^ Anka gets credit for co-writing Jackson single”. THE DAILY NEWS (2009年10月18日). 2014年9月13日閲覧。
  12. ^ Michael Jackson - This Is It (CD) at Discogs”. Discogs. 2014年9月4日閲覧。
  13. ^ a b Michael Jackson’s ‘This Is It’ Video, Directed By Spike Lee, Premieres”. MTV (2009年12月28日). 2014年6月4日閲覧。

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