ディクテュンナとしてのブリトマルティス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 08:23 UTC 版)
「ブリトマルティス」の記事における「ディクテュンナとしてのブリトマルティス」の解説
ダイダロスが作ったとされるブリトマルティスのクソアノン(信仰対象の木像)がOlousの神殿に置かれていた。ケルソネーソスおよびOlousでは彼女の図像が描かれた硬貨が発行されており、信仰されていたことを示している。また、ブリトマルペイアという祭も開催されていた。ディクテュンナまたはゼウスの乳母としての図像はクレータ島のキドニア、Polyrrhenia、Phalasarnaの硬貨に描かれている。クレータ島ではゼウス生誕地とされるディクテー山と結びつけて考えられていた。キドニアの初期のブリトマルティスの描かれた硬貨は、アイギーナ島で作られた硬貨に重ね打ちして作られていたものもある。アルテミス・ディクテュンナとしての神殿はアテーナイ、スパルタ、マッサリアなどにもあり、神体はアイギーナ島産の黒い石像だったが、特に女神として重視されたのはクレータ島西部のLysosやキドニア西部などである。その神殿は熊より強く危険な番犬に守られているといわれていた。古代にはキドニアに近い丘 (Mount Tityros) の上に神殿が建っていた。
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