チゼータV16Tとは? わかりやすく解説

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チゼータ・V16T

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/03 10:12 UTC 版)

チゼータ モロダー・V16T
概要
製造国 イタリア / アメリカ合衆国
デザイン マルチェロ・ガンディーニ
ボディ
乗車定員 2人
ボディタイプ 2ドア クーペ
駆動方式 MR
パワートレイン
エンジン 6L V16 DOHC
最高出力 568仏馬力/8,000rpm
最大トルク 75.00kgf·m/6,000rpm
変速機 5速MT
独立 ダブルウィッシュボーン コイル
独立 ダブルウィッシュボーン コイル
車両寸法
ホイールベース 2,690mm
全長 4,443mm
全幅 2,060mm
全高 1,115mm
車両重量 1,612kg
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チゼータ(Cizeta)・V16Tとは、かつてイタリアの自動車メーカーであったチゼータが生産しているスーパーカー

正式名称は「チゼータ モロダー・V16T」である。現在は「チゼータ・オートモービル・USA」で受注生産が行われている。

チゼータV16Tのリヤ

概要

名前の由来にもなっている6LV型16気筒DOHCエンジンをミッドシップ横置きで搭載している。このエンジンと縦置きのトランスミッションを組み合わせると「T」字型になることが「V16T」の「T」の由来になっている。100km/hへの加速時間は4.4秒、最高速度328km/hとなっている。

V型16気筒という巨大なエンジンを横置きしているため、リアセクションは非常にワイドで全幅は2mを超える。

エンジンは、ランボルギーニ出身のスタッフが含まれ、スペックも酷似していることからランボルギーニ・ウラッコに搭載されていた3.0LV型8気筒エンジン2基を改良し合体させたものと噂されたが、直接の関係はない。

車体はチューブラーフレームにオールアルミニウム製ボディで、マルチェロ・ガンディーニがデザインした。このデザインはディアブロのプロトタイプ第2案(第1案がクライスラーに拒絶され修正した案。クライスラーはこの案を不採用としたものの、内部コンペでは凌駕する案が出せず、この案をベースに改良を加えて量産版デザインを仕上げた。)で、ディアブロの本来の姿なのではないかと噂された。上下二段式で、左右2灯ずつせり上がるリトラクタブル・ヘッドライトが特徴。テールランプはアルピーヌ・A610からの流用品である。

内装は高級オーディオレザーインテリア、足周りはブレンボブレーキピレリの当時最高のタイヤというように装備も豪華だった。

1989年にショーデビューを果たして多くの人の関心と注目を集め、一台60万ドルで1992年から月1台のペースで生産が始められたが、諸事情により生産が難航し、チゼータの倒産に伴いわずか8台(最終的には15台)で生産終了となった。当時日本には2台のV16Tが輸入されており、うち1台は河口湖自動車博物館に保存・展示されている。

こうして一度は生産を終えたものの、現在ではアメリカに再び設立された「チゼータ・オートモービル・USA」で受注生産されている。

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