ダブル・フォールト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/03 22:04 UTC 版)
オペレーティングシステムのカーネルがバス・エラーに対して処理を行っているあいだに、さらなるバス・エラーが発生した場合をダブル・フォールトという。この語はDECのミニコンピュータで定義され、ほとんどのアーキテクチャにおいてこの語が使われる。バスエラー処理はリエントラントにすることができない。なぜならCPUのコンテキストがメモリに書き出され、再開するための準備が行われている状態にあるからである。 バス・エラー処理中に新たなバス・エラーが発生すると、新たなCPUコンテキストがメモリに書き出されることになるが、このコンテキストを再びCPUに書き戻すと、その直前で発生したバス・エラー状態を再現してしまい、無限ループに陥る。多くのオペレーティングシステムは、この状態に至った場合を「異常事態」とみなし、Windowsではブルースクリーン、UNIXではカーネルパニックを発生させ、オペレーティングシステムは停止し、再起動以外に再開する方法はなくなる。 この現象はデバイスドライバのバグなどで顕著に発生しており、Windowsではクラッシュの大半が、UNIXではほとんどの場合がダブル・フォールトによる、カーネル空間上のコードで発生したバス・エラーである。
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