タラゴーナの遺跡群とは? わかりやすく解説

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タラゴナ

(タラゴーナの遺跡群 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/08 23:05 UTC 版)

Tarragona

  


タラゴナ大聖堂
 カタルーニャ州
 タラゴナ県
地域 カム・ダ・タラゴーナ
コマルカ タラグネス
面積 57.9 km²
居住地区数 15
標高 68m
人口 133,954 人 (2012年[1]
人口密度 2,313.54 人/km²
Tarragona
スペイン内タラゴナの位置
Tarragona
タラゴナ県内タラゴナの位置

北緯41度07分05秒 東経1度15分07秒 / 北緯41.11806度 東経1.25194度 / 41.11806; 1.25194座標: 北緯41度07分05秒 東経1度15分07秒 / 北緯41.11806度 東経1.25194度 / 41.11806; 1.25194

タラゴナTarragona)は、スペインカタルーニャ州タラゴナ県にあるムニシピオ(基礎自治体)。タラゴナ県の県都であり、タラグネス郡の中心自治体でもある。レウスなど近郊の都市を含めたタラゴナ都市圏の人口は約34万人に達する。タラゴナ港スペイン語版を擁し、タラゴナ駅スペイン語版も設置されているなど、物流の要衝である。また、古代ローマ時代に築かれた歴史の長い町でもあり、今でも水道橋や円形競技場などの遺跡が残り、世界遺産にも登録されている。遺跡のために観光客も多く訪れている。

歴史

ローマ帝国の時代にはタッラコ(タラコ、Tarraco)と呼ばれ、ヒスパニア・タッラコネンシス属州の州都であった。5世紀に西ゴート王国の支配下に入った。8世紀始めにウマイヤ朝に征服され、町が破壊されたため、カタルーニャ地方の中心はバルセロナに移った。1118年にバルセロナ伯ラモン・バランゲー3世に征服され、再びキリスト教世界へと入った。ラモン・バランゲー3世は町を再建し、大司教座を置いた。以降はアラゴン連合王国の一部となった。

1991年には公立大学のルビーラ・イ・ビルジーリ大学が開学した。

地理

タラゴナは地中海に面し、フランコリ川スペイン語版の河口左岸に位置する。面積、人口とも同地を中心とするコマルカで最大である。隣接する自治体は、北がクンスタンティー、アルス・パリャレーズス、アル・カッリャーとリエーラ・ダ・ガイアー、東がアルタフーリャ、西がビラ=セカとレウスで、南は地中海に面している。近隣の都市としては、約80 km東にバルセロナ、200 km北西にサラゴサが位置している。

交通

タラゴナには1856年9月16日に開業したタラゴナ駅スペイン語版が設置されている。さらに、2006年12月にはマドリードからサラゴサを経由する高速鉄道AVEがタラゴナまで開通した。ただし、AVEの駅(Camp de Tarragona)は、タラゴナ市から北に8 kmの別の自治体に位置する。マドリードからは1日3便、約3時間で結ばれる。バルセロナからの列車は1時間に2、3便あり、1時間から1時間半である。

人口

タラゴナの人口推移 1900-2010
出典:INE(スペイン国立統計局)1900年 - 1991年[2]、1996年 - [3]

名所

タラゴナには古代ローマ時代の遺跡が数多く残されており、これらはユネスコによって世界遺産タッラコの考古遺跡群カタルーニャ語版」として登録されている。

その他にも以下の物がある。

  • タラゴナ大聖堂カタルーニャ語版 - 12世紀に建設が始まり、15世紀に完成した大聖堂である。ロマネスクからバロックへの様式の変遷を見せる。
  • 地中海のバルコニー - 海を見下ろす遊歩道。

タラゴナの近くにはリゾート地のサロウがあり、同地にはヨーロッパで特に大きなテーマパークの1つに数えられるポルタベントゥーラカタルーニャ語版がある。

毎年9月23日に行われるサンタ・テクラ祭英語版人間の塔を作ることで有名である。

世界遺産

タッラコの考古遺跡群
スペイン
円形競技場の跡
英名 Archaeological Ensemble of Tarraco
仏名 Ensemble archéologique de Tarraco
面積 32.65 ha(緩衝地帯 110.4 ha)
登録区分 文化遺産
登録基準 (2), (3)
登録年 2000年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
使用方法表示

水道橋、円形劇場などローマ時代の遺跡は、2000年にユネスコの世界遺産に登録され、2021年の第44回世界遺産委員会で名称変更された。

登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。

写真集

スポーツ

姉妹都市

脚注

  1. ^ IEC(カタルーニャ統計局)” (カタルーニャ語). カタルーニャ自治州政府. 2013年9月3日閲覧。
  2. ^ Poblaciones de hecho desde 1900 hasta 1991. Cifras oficiales de los Censos respectivos.
  3. ^ Cifras oficiales de población resultantes de la revisión del Padrón municipal a 1 de enero.

外部リンク




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