タノンサック・シムシーとは? わかりやすく解説

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タノンサック・シムシー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/03 09:44 UTC 版)

タノンサック・シムシー
基本情報
階級 ライトフライ級
身長 161cm
リーチ 164cm
国籍 タイ
誕生日 (2000-06-17) 2000年6月17日(25歳)
出身地 シーサケート県
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 40
勝ち 39
KO勝ち 34
敗け 1
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タノンサック・シムシー(Thanongsak Simsri、2000年6月17日 - )はタイプロボクサーシーサケート県出身。グリーンツダボクシングジム所属。現IBF世界ライトフライ級王者。

来歴

2018年6月20日、サムットプラーカーン県でプロデビュー戦を行い初回TKO勝ちを収めた。

2020年11月3日、大阪市のインテックス大阪5号館AでWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人とWBA世界同級タイトルマッチを行う予定であったが、京口とトレーナーが新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応を示し、延期となった[1][2]。その後、年内の開催を目指していたが、新型コロナウイルス感染者が増加していること、京口の試合以外にも直前に中止となった試合があること、日本ボクシングコミッションが新たなガイドラインを示したことなどを受け「12月に再設定することは断然せざるを得ないと判断した」として、年内の開催を断念した[3]。この興行は新型コロナウイルス感染拡大以降では世界初となる有観客かつ海外選手を招聘して行われる予定だった[4]

2022年9月10日、四日市総合体育館にて矢吹正道と対戦し、7回1分19秒TKO負けを喫した[5][6]

2023年8月6日、河本工業総合体育館(枚方市立総合体育館)で行われた「第29回クラッシュボクシング」にて、浅海勝太を2回2分20秒KOで下した。[7]

2024年4月13日、エディオンアリーナ大阪第2競技場でOPBF東洋太平洋ライトフライ級王者のミエル・ファハルドとOPBF東洋太平洋同級タイトルマッチを行い、12回3-0(115-112、116-111、118-110)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[8]

2024年8月4日、エディオンアリーナ大阪第2競技場でOPBF東洋太平洋ライトフライ級10位のジョン・ポール・ガブニラスとOPBF東洋太平洋同級タイトルマッチを行い、5回2分52秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した[9]

2024年12月15日、住吉スポーツセンターで行われた「U-NEXT BOXING」にて元WBO世界ミニマム級王者およびIBF世界ライトフライ級7位の谷口将隆とIBF世界同級2位決定戦およびOPBF東洋太平洋同級タイトルマッチを行い、12回2-1(116-112、113-115、115-113)の判定勝ちを収め2度目の防衛に成功した[10]

2025年4月14日、IBFはIBF世界ライトフライ級前王者矢吹正道の王座返上に伴いIBF世界同級1位のクリスチャン・アラネタと同級2位のタノンサックに対してIBF世界同級王座決定戦を指令した。交渉期限は同年5月8日までで、同意に達しなかった場合は入札が行われる[11]

2025年6月19日、大田区総合体育館ブライアン・ノーマン・ジュニア佐々木尽の前座でIBF世界ライトフライ級1位のクリスチャン・アラネタとIBF世界同級王座決定戦を行い、3回にダウンを奪われるも手数で圧倒した上に終盤でアラネタがスタミナ切れを起こしたこともあり、12回2-1(115-112、116-111、113-114)の判定勝ちを収め、京口戦の中止から約5年ぶりにようやく実現した世界戦に勝利し王座獲得に成功、グリーンツダジム所属選手としては4人目(女子世界王者の真道ゴーを含むと5人目)かつ同ジムでの外国籍の所属選手初の世界王者となった[12]。ただし、タノンサックはJBCライセンスを保持せずにグリーンツダと契約しているため「日本のジムに所属する世界チャンピオン」には数えられない(エドウィン・バレロアンソニー・オラスクアガらと同じ扱い)。

戦績

  • プロボクシング:40戦 39勝 (34KO) 1敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2018年6月20日 1R 1:50 TKO タナポン・セクー タイ プロデビュー戦
2 2018年8月22日 2R 2:02 TKO プラジャク・ブツリー タイ
3 2018年9月12日 2R 0:59 TKO スリヤ・プッタラサックサー タイ
4 2018年11月21日 5R 1:56 TKO マノップ・ウドムパナワリ タイ
5 2018年12月14日 3R KO フィロム・パダンプラサート タイ
6 2019年2月5日 1R KO ケノムー ミャンマー
7 2019年4月21日 1R 1:06 TKO リカルド・スエノ フィリピン
8 2019年5月19日 1R 1:32 TKO パヌワット・ヤカレット タイ
9 2019年6月15日 2R 2:28 TKO ワチャラポン・チャイサイ タイ
10 2019年8月4日 3R 1:46 KO メクティソン・マルガンティ インドネシア
11 2019年8月31日 3R 1:17 KO ナッチー・ソンシンクル タイ タイ国ライトフライ級王座決定戦
12 2019年10月12日 6R 判定3-0 ラードチャイ・チャイヤウェード タイ
13 2019年12月8日 8R 判定3-0 クリスチャン・バコロド フィリピン
14 2020年2月6日 4R 1:00 TKO スリヤ・プッタラサックサー タイ
15 2021年3月19日 3R 0:19 TKO ナッタコーン・サンセービー タイ
16 2021年6月6日 4R 終了 TKO トンテップ・テーヤウォン タイ
17 2021年7月18日 3R 1:30 TKO タウィーサック・ナカム タイ タイ国防衛1
18 2021年9月26日 3R 1:40 KO チャノン・ソンハム タイ
19 2021年10月31日 1R 2:57 TKO ソンカーン・ソーサワット タイ
20 2021年12月19日 2R 2:30 TKO ナッタフォン・ブアサ タイ
21 2022年2月5日 4R 2:20 TKO カンパナート・バルシリパッタナチャイ タイ
22 2022年3月27日 2R 1:20 TKO ベンジャフォン・フォカム タイ ABFアジアライトフライ級王座決定戦
23 2022年5月1日 2R 1:18 TKO ジャトゥロン・ユエニョン タイ
24 2022年7月24日 3R TKO クリス・スリプーン タイ
25 2022年9月10日 7R 1:19 TKO 矢吹正道 日本
26 2022年11月20日 3R 1:08 TKO シッティポン・サンテアン タイ
27 2022年12月18日 5R 0:36 TKO チラパン・タオスワン タイ
28 2023年2月19日 2R 0:33 TKO ウィーラワット・トンチャイチャン タイ
29 2023年4月9日 3R 1:50 TKO オートサディン・ティムテープ タイ
30 2023年6月18日 1R 0:52 TKO ナワミン・クレイプラヨーン タイ
31 2023年8月6日 2R 2:20 KO 浅海勝太(ハラダ 日本
32 2023年10月22日 2R 0:20 TKO チラファン・タオスワン タイ
33 2023年12月16日 1R 0:34 TKO ボルディン・チョンプー タイ
34 2024年4月13日 12R 判定3-0 ミエル・ハファルド フィリピン OPBF東洋太平洋ライトフライ級タイトルマッチ
35 2024年6月1日 2R 0:59 KO アッサダ・ラックミット タイ
36 2024年8月4日 5R 2:52 TKO ジョン・ポール・ガブニラス フィリピン OPBF防衛1
37 2024年10月5日 2R 0:40 TKO サラブット・ロンピグ タイ
38 2024年12月15日 12R 判定2-1 谷口将隆ワタナベ 日本 OPBF防衛2
39 2025年2月22日 3R 0:35 KO ソンチャイ・ゾンクロッド タイ
40 2025年6月19日 12R 判定2-1 クリスチャン・アラネタ フィリピン IBF世界ライトフライ級王座決定戦
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獲得タイトル

  • タイ国ライトフライ級王座
  • ABFアジアライトフライ級王座
  • OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座(防衛2=返上)
  • IBF世界ライトフライ級王座(防衛0)

脚注

  1. ^ 王者の京口紘人 まさかのPCR検査陽性反応 あすのWBA・L・フライ級スーパー王座戦は延期 Boxing News(ボクシングニュース)2020年11月2日
  2. ^ 京口紘人がコロナ感染 調印式後に世界戦が異例中止”. 日刊スポーツ (2020年11月2日). 2020年11月4日閲覧。
  3. ^ 京口紘人のWBA・L・フライ級戦 年内開催を断念 日本滞在の挑戦者タノンサックは帰国へ Boxing News(ボクシングニュース)2020年12月8日
  4. ^ “京口紘人、国内初YouTube配信のV3戦へ会見 「凄く楽しみ。完勝することが一番」”. THE ANSWER. (2020年11月2日). https://the-ans.jp/news/133362/ 2023年5月2日閲覧。 
  5. ^ 【ボクシング】矢吹正道「負けたら引退と思ってた」再起戦TKO勝ち 地元での世界戦プラン浮上 日刊スポーツ 2022年9月10日
  6. ^ 前WBC・L・フライ級王者の矢吹正道 復帰戦でWBO4位に7回TKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2022年9月10日
  7. ^ 日本フェザー級2位の前田稔輝がタイ老雄を7回KO 浅海は世界ランカーに及ばず Boxing News(ボクシングニュース)2023年8月6日
  8. ^ 下町俊貴が日本S・バンタム級王座V2 闘凛生を3度倒し初TKO防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2024年4月14日
  9. ^ 前田稔輝KO再起 OPBF戦は強打タノンサックがV1 Boxing News(ボクシングニュース) 2024年8月5日
  10. ^ タノンサックが谷口将隆を退ける 国本陸は竹迫司登に初回TKOリベンジ Boxing News(ボクシングニュース)2024年12月16日
  11. ^ Cristian Araneta-Thanongsak Simsri ordered for vacant IBF junior flyweight title”. Boxing Scene.com (2025年4月14日). 2025年4月15日閲覧。
  12. ^ 5年越し世界戦実現のタノンサック 2―1判定で涙の戴冠! 2日前に亡くなった祖母にささげる勝利 スポニチ Sponichi Annex 2025年6月19日

関連項目

外部リンク

前王者
ミエル・ファハルド
第41代OPBF東洋太平洋ライトフライ級王者

2024年4月13日 - 2025年(返上)

空位
次タイトル獲得者
谷口将隆
空位
前タイトル保持者
矢吹正道
IBF世界ライトフライ級王者

2025年6月19日 - 現在

次王者
N/A



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