タノムサク・シスボーベーとは? わかりやすく解説

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タノムサク・シスボーベー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/26 05:12 UTC 版)

タノムサク・シスボーベー
基本情報
通称 Tanom Kongsankam
階級 フェザー級
国籍 タイ
誕生日 (1965-01-08) 1965年1月8日(59歳)
出身地 マハーサーラカーム県
プロボクシング戦績
総試合数 62
勝ち 56
KO勝ち 33
敗け 6
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タノムサク・シスボーベーThanomsak Sithbaobay1965年1月8日 - )は、タイの元プロボクサーマハーサーラカーム県出身。元OPBF東洋太平洋フライ級王者。キャリア晩年にはリングネームをカオヤイ・マハサラカムとした。

WBA世界スーパーフライ級1位になり、鬼塚勝也との試合で2度も互角に渡り合いながら、僅差で敗れ、遂に世界王座に付くことはなく引退したことから「無冠の帝王」と呼ばれた[1]

来歴

1985年6月10日、プロデビュー。

1986年7月15日、デビュー9戦目でタイフライ級王座決定戦で判定勝ちで王座を獲得した。

1986年10月15日、デビュー11戦目でOPBF東洋太平洋フライ級王座決定戦に出場し、アンブリ・サヌシ(インドネシア)に4回KO勝ちで王座を獲得。以後、1度の防衛に成功した。

1987年5月3日、2度目の防衛戦で松村謙二と対戦し、1-2の判定負けで王座から陥落、キャリア初黒星となった。この採点結果にタノムサク陣営が抗議するなど、地元判定ではないかとの議論が持ち上がった。

1990年11月29日、WBA世界バンタム級王者ルイシト・エスピノサと対戦するが、0-3の判定負けで王座獲得に失敗した。

1992年4月10日、WBA世界スーパーフライ級王座決定戦で鬼塚勝也と対戦。クリーンヒットで上回り、前半に鬼塚の右目上をカットさせるなどしたが、6回以降の採点で巻き返され、僅差の0-3の判定負けで王座獲得に失敗した。しかし、この判定結果に不満のファンから抗議が殺到。会場内でも協栄側に有利な恣意的判定だとし、「協栄マジック」「協栄判定」との声が上がり、控え室に引き上げるタノムサクに観客が「You are Champ」と、声を掛ける等の光景が見られた[1]。また、多くの関係者もスポーツ紙や専門誌で疑問を呈するなど、「疑惑の判定」として大いに物議を醸した。

1993年11月5日、鬼塚と1年7か月ぶりに再戦し、0-3の判定負けで返り討ちにされ、3度目の世界王座挑戦に失敗した。この採点にも、翌日のデイリースポーツ紙上で矢尾板貞雄が異を唱えるなど、またもや疑惑の判定との声が多く聞かれた。

1996年5月6日、バンコクシリモンコン・シンワンチャーWBC世界バンタム級挑戦者決定戦を行い、3回KO負けを喫しウェイン・マッカラーへの挑戦権獲得に失敗した[2]

1998年8月9日、千里馬哲虎と対戦し、4回TKO負けを喫し、この試合を最後に引退した。

獲得タイトル

脚注

  1. ^ a b 『ボクシング・マガジン』1992年5月号 ベースボール・マガジン社
  2. ^ โอ๋ ศิริมงคล สิงห์วังชา”. Gossipstar.mthai.com (2010年6月24日). 2017年10月14日閲覧。

関連項目

外部リンク

空位
前タイトル保持者
申喜燮
第17代OPBF東洋太平洋フライ級王者

1986年10月15日 - 1987年5月3日

次王者
松村謙二




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