ソケイノウゼン属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/16 06:29 UTC 版)
| ソケイノウゼン属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Pandorea pandoranaの花
(Wikimedia Commons) |
||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||
| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Pandorea Spach | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ソケイノウゼン属 |
ソケイノウゼン属(ソケイノウゼンぞく、学名:Pandorea)は、ノウゼンカズラ科の常緑つる植物からなる属。
属名はギリシア神話のパンドーラーにちなむ[1]。蒴果の莢が開き、種子が出てくる様子をパンドラの箱に例えたともされる[2]。
特徴
葉は奇数羽状複葉が対生する。花序は頂生または上部茎に腋生し、総状花序となる。花冠は鐘形で、先は浅く5裂する。雄しべは4本で花筒から出ない。果実は長楕円形の蒴果。種子は平らな円形で、無色の翼に囲まれる[3]。
分類と分布
かつては東南アジア〜オセアニアおよびアフリカに16種ほどが分布するとされていた[1]が、アフリカ産のピンクノウゼンカズラがポドラネア属Podranea へ移される等して種数が減少した。2025年現在のPOWOではインドネシア東部〜オーストラリア、ニューカレドニア、ソロモン諸島などに分布する9種を認めている[4]。
利用
オーストラリア原産のソケイノウゼンP. jasminoidesが温室内で植栽され、亜熱帯〜熱帯では露地栽培される。繁殖は実生、挿し木、取り木による。日当たりと水はけの良い場所に植栽する[3]。越冬には10℃以上が必要。病虫害は特にない[1]。
脚注
- ^ a b c (最新園芸大辞典編集委員会 1987, p. 12)
- ^ (沖田原 2021, p. 403)
- ^ a b (Fayaz 2011, p. 636)
- ^ “Pandorea Spach” (英語). Plants of the World Online. Kew Science. 2025年11月15日閲覧。
参考文献
- 最新園芸大辞典編集委員会 編「ソケイノウゼン属 Pandorea」『最新園芸大辞典』 9巻(第2版)、誠文堂新光社、千代田区、1987年。ISBN 4416483058。
- Fayaz, Ahmed (2011), “Pandorea”, Encyclopedia of Tropical Plants: Identification and cultivation of over 3,000 tropical plants, New York: Firefly Books, p. 636, ISBN 9781554074891
- 沖田原耕作「ソケイノウゼン」『おきなわの園芸図鑑 園芸植物とその名前』新星出版、那覇市、2021年。 ISBN 9784909366832。
外部リンク
- ソケイノウゼン(素馨凌霄)ソケイノウゼン属 三河の植物観察
- ソケイノウゼン おきなわの「花木」「樹」 おきなわ緑と花のひろば 沖縄県環境部環境再生課
- ソケイノウゼン GKZ植物事典
- ソケイノウゼン かぎけん花図鑑
- ソケイノウゼン mirusiru.jp
- ソケイノウゼン(素馨凌霄) jusa's Garden
- パンドレア 365花撰
- ソケイノウゼン属のページへのリンク