スクエア_(劇団)とは? わかりやすく解説

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スクエア (劇団)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/14 15:33 UTC 版)

スクエアは日本の劇団

上田一軒森澤匡晴北村守を中心にの俳優8名、スタッフ2名で構成される大阪のコメディーユニット。

特色

1996年、上田一軒、森澤匡晴の2人により結成。 脚本を森澤匡晴、演出を上田一軒が担当し、コメディーの上演を目的に活動する。 長らく少人数(3~5人)で活動していたが、2012年に初めて劇団員募集を行い、現在の人数に至る。

一貫して、市井の人間の生活を素材に、一幕もののシチュエーションコメディーを上演している。緻密な人物描写、計算された劇構造、質の高いコメディーセンスで、関西の小劇場界屈指のコメディー劇団として知られ、演劇祭、イベント・テレビなどへの出演、海外から「釜山国際演劇祭2005」に招聘されるなど、各方面から高い評価を得ている。

スクエア流コメディーのつくりかた

  1. まず、身近で生活している人を用意する。
  2. その馬鹿さが笑えるまでよく観察する。
  3. 次に、自分の馬鹿さを知る。
  4. 馬鹿が馬鹿を笑っていたことに気付き、驚く。
  5. しかるのち、2つの馬鹿を共に笑う。
  6. 明日も、とにかく生きてみる。
  7. 1にもどる。

沿革

  • 1996年 近畿大学覇王樹座で同期だった、上田一軒森澤匡晴の2人により“スクエア”結成。
  • 1996年 10月、森ノ宮プラネットホールにて旗揚げ公演『10.25朝日工務店現場飛田8:00入り』上演。
  • 1997年 近畿大学映画部だった池田幸巨が入団。
  • 1998年 元劇団MOTHER北村守と、吉本芸能学院NSC出身の奈須崇が入団。
  • 2000年 池田幸巨が実家の寿司屋を継ぐために退団。4人のスクエアとなる。
  • 2001年 東京国際舞台芸術フェスティバルに参加、代表作「俺の優しさ」で初の東京公演。
  • 2005年 韓国釜山国際演劇祭2005にて、初の海外公演。
  • 2005年 サラリーマンバンドユニット“ザ・バックストリート・シャイニングス”を結成。大阪市内のライブハウスを中心に音楽活動を開始。
  • 2006年 10周年記念公演第2弾!『上方スピリッツ』で初めて10日間のロングラン公演。
  • 2007年 11月、第22回公演『つるつる』終演後、奈須崇が退団。
  • 2008年 東京劇団フェス'08に大阪代表として参加。シアターアプルにて『ひかげの軍団』上演。
  • 2009年 8月、京橋花月よる芝居『パパ』(作:黒田有)にスクエア全員で出演。
  • 2009年 東京在住の役者、山本禎顕が入団。再び4人の“スクエア”に。
  • 2012年 初めての劇団員オーディション。9人に。
  • 2012年 第30回公演『ワンサ』終演後、佳波芽依が退団。8人に。
  • 2014年 第34回公演『アベノ座の怪人たち』終演後、馬場良仁が退団。7人に。
  • 2014年 夏、以前より公演メンバーだった鎌江文子・大隅雅子が入団。初めてスタッフでの劇団員となり。9人に。(役者7人・スタッフ2人)
  • 2016年9月11日、スクエア20周年プレミアム公演『芸人コンティニュー』の千秋楽を最後に活動を休止[1]

公演記録

  • 第1回公演 「10・25朝日工務店現場飛田8:00入り」(1996年/森之宮プラネットホール)
  • 第2回公演 「君の笑顔が忘れられない」(1997年/心斎橋ウイングフィールド
  • 第3回公演 「泊」(1997年/心斎橋ウイングフィールド)
  • 第4回公演 「サイフォン サイフォン」(1998年/谷町劇場)
  • 月組公演Vol.1 「嫉妬」〜コントオムニバス〜(1998年/森ノ宮プラネットホール)
  • 第5回公演 「祝福してみる」(1999年/伊丹AI・HALL
  • 第6回公演 「だし」(1999年/扇町ミュージアムスクエア)
  • 第7回公演 「俺の優しさ」(2000年/心斎橋ウイングフィールド)
  • 第8回公演 「けーさつ」(2000年/扇町ミュージアムスクエア)
  • 月組公演Vol.2 「贅沢」〜コントオムニバス〜(2001年/京都アトリエ劇研)
  • 第9回公演 「泊」(2001年/伊丹AI・HALL)
  • 第10回公演 「俺の優しさ」(2001年/扇町ミュージアムスクエア〈大阪〉&東京芸術劇場〈東京〉)
  • 第11回公演 「本社イチマル」(2002年/神戸アートビレッジセンター)
  • 月組公演Vol.3 「宿題」〜コントオムニバス〜(2002年/よしもとrise-1シアター)
  • 第12回公演 「つるつる」(2003年/扇町ミュージアムスクエア〈大阪〉&下北沢駅前劇場〈東京〉)
  • 第13回公演 「ラブコメ」(2003年/よしもとrise-1シアター)
  • 第14回公演 「打つ手なし」(2003年/芸術創造館〈大阪〉&下北沢駅前劇場〈東京〉)
  • 第15回公演 「嗚呼、てんやわんやの月見うどん。」(2004年/HEP HALL〈大阪〉&下北沢駅前劇場〈東京〉)
  • 第16回公演 「ラブコメ」(2005年/HEP HALL〈大阪〉&中野ザ・ポケット〈東京〉)
  • 韓国釜山2005公演 「THE BACKSTREET SHININGS」(2005年/慶星大学内小劇場)
  • 第17回公演 「けーさつ」(2005年/ワッハ上方ワッハホール〈大阪〉&三鷹芸術文化センター〈東京〉)
  • 第18回公演 「ザ・バックストリート・シャイニングス」(2005年/精華小劇場)
  • 第19回公演 「上方スピリッツ」(2006年/HEP HALL〈大阪〉&下北沢駅前劇場〈東京〉)
  • 第20回公演 「ひかげの軍団」(2006年/中之島演劇祭2006中之島特設テント)
  • 第21回公演 「本社イチマル」(2007年/ワッハ上方ワッハホール)
  • 第22回公演 「つるつる」(2007年/HEP HALL〈大阪〉&池袋シアターグリーン〈東京〉)
  • 第23回公演 「法廷式」(2008年/ABCホール)
  • 第24回公演 「誉め兄弟」(2008年/HEP HALL〈大阪〉&池袋シアターグリーン〈東京〉)
  • 第25回公演 「泊、」(2009年/ABCホール〈大阪〉&池袋シアターグリーン〈東京〉)
  • 第26回公演 「108」(2009年/HEP HALL〈大阪〉&池袋シアターグリーン〈東京〉)
  • 第27回公演 「マンガマン」(2010年/ABCホール〈大阪〉&池袋シアターグリーン〈東京〉)
  • 第28回公演 「ラブ☆ギャラクシー~地球を救う前に我らを救え!」(2011年/ABCホール)
  • 第29回公演 「帰ってきたザ・バックストリート・シャイニングス」(2011年/HEP HALL〈大阪〉&池袋シアターグリーン〈東京〉)
  • 第30回公演 「ワンサ」(2012年/ABCホール)
  • 第31回公演 「けーさつ」(2012年/ABCホール)
  • 第32回公演 「楽園ジゴク」(2013年/ABCホール)
  • 第33回公演 「誉め兄弟」(2013年/ABCホール)
  • 第34回公演 「アベノ座の怪人たち」(2014年/近鉄アート館)
  • 第35回公演 「ひかげの軍団」(2014年/ABCホール)
  • 第36回公演 「湿原ラジオ」(2015年/近鉄アート館)

演劇祭等の参加歴

  • 1998年 第22回大阪春の演劇まつり参加〈舞台美術賞受賞〉
  • 1999年 扇町アクトトライアル'99参加
  • 2001年 第二回アトリエ劇研演劇祭参加
  • 2001年 東京国際芸術フェスティバル2001リージョナルシアター・シリーズ参加
  • 2002年 KAVCチャレンジシアター'01-'02参加
  • 2002 - 2003年 扇町ミュージアムスクエア・Tip Collection 参加
  • 2002年 よしもとrise-1シアタープレゼンツ BIG WEDNESDAY 参加
  • 2002年 パフォーマーin小劇場(朝日放送)出演
  • 2004年 パフォーマーin小劇場(朝日放送)出演
  • 2005年 釜山国際演劇祭2005(韓国)参加
  • 2005 - 2007 大阪ショートプレイフェスティバル出演
  • 2006年 精華演劇祭参加
  • 2006年 中之島演劇祭2006参加
  • 2007年 中之島演劇祭2007参加
  • 2008年 TOKYO GEKIDAN FES'08(東京劇団フェス08)参加
  • 2009年~2014年 中之島春の文化祭参加

現在のメンバー

以前所属していたメンバー

脚注

  1. ^ “大阪拠点のスクエア、結成20周年公演「芸人コンティニュー」で活動休止へ”. ORICON STYLE. (2016年9月3日). https://natalie.mu/stage/news/200483 2016年9月5日閲覧。 

外部リンク


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