ジョン・ブッテとは? わかりやすく解説

ジョン・ブッテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/04 17:50 UTC 版)

ジョン・ブッテ
ジョン・ブッテ (2008年)
基本情報
生誕 1958年11月3日
出身地 米国ルイジアナ州ニューオーリンズ
ジャンル ジャズR&Bブルース
職業 シンガー
活動期間 1994年 - 現在
共同作業者 リリアン・ブッテ
ポール・サンチェス
キューバニスモ
公式サイト JohnBoutte.com
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ジョン・ブッテ(John Boutté, 1958年11月3日[1] - )は、アメリカ合衆国ジャズ・シンガー。1990年代より、ニューオーリンズを拠点に活動する。その音楽性はジャズの枠にとどまることなく、R&Bゴスペルラテンブルースなど幅広い。姉は、ジャズ/ゴスペル・シンガーとして著名なリリアン・ブッテである。

来歴

ニューオーリンズでクレオールの家系に生まれたブッテは、地元の伝統的なマルディグラセカンド・ラインに触れつつ、スティーヴィー・ワンダーマーヴィン・ゲイといったR&Bのアーティストを聴きながら幼少期を過ごした[2]

中学、高校では、トランペットとコルネットを演奏し、マーチング・バンドに参加[2]、またアカペラ・グループを結成して路上で歌った[3]。その後、市内のザビエル大学に進学したブッテは、経営学を専攻し、卒業後は軍隊で4年間を過ごした。除隊後、当初は音楽の道は歩まず信用協同組合に就職した。

転機となったのは、スティーヴィー・ワンダーと出会ったことであった。ワンダーは、彼の歌声を聴いて絶賛し、シンガーになることを勧めたという[3]。その後、リリアンのヨーロッパ・ツアーに参加し、本格的に音楽の世界に足を踏み入れることとなった。

1994年、リリアンのライヴ・アルバムGospel Unitedに参加。1993年には、自己名義のアルバムThrough the Eyes of a Childをリリースした[1]

2000年には、キューバのグループ、キューバニスモがニューオーリンズでレコーディングしたMardi Gras Mamboにゲスト・ヴォーカリストとしてフィーチャーされている。

近年は、元カウボーイ・マウスのポール・サンチェスとの共演を重ねており、2009年にはサンチェスとのデュオ名義作Stew Called New Orleansをリリースするに至っている。また同年リリースとなった、 ジョン・スコフィールドのニューオーリンズ録音盤、Piety Streetでも4曲でヴォーカルを執った。

ブッテ家には、彼とリリアンの他に歌手のトリシア・ブッテ(シスター・ティーディー)、タニア・ブッテがおり、いずれもジョンの姪に当たる[3]

ブッテの楽曲"Treme" (The Treme Song)は、2010年4月より米国のケーブルテレビ局HBOのドラマシリーズ「TREME」のテーマ曲に採用された[4]

ディスコグラフィー

オリジナル・アルバム

  • 1993年 Through the Eyes of a Child (Dinosaur)
  • 1997年 Scotch and Soda
  • 1998年 Friends
  • 2001年 At the Foot of the Canal Street (Valley)
  • 2003年 John Boutte & Uptown Okra / Carry Me Home (Boutteworks)
  • 2003年 Jambalaya (Bose)
  • 2007年 John Boutte and Conspirare (Independent)
  • 2008年 Good Neighbor (Independent)
  • 2009年 John Boutte and Paul Sanchez / Stew Called New Orleans (Threadhead)
  • 2012年 All About Everything (Boutteworks)
  • 2019年 A "Well Tempered" Boutté (Boutteworks)

ゲスト参加作など

  • 1994年 Lillian Boutté with Gospel United / Live at Odense Koncerthus (Gospel United Production)
  • 2000年 Cubanismo / Mardi Gras Mambo (Rykodisc)
  • 2002年 Doc Houlind Ragtime Band meets John Boutte / Live At FEMO (Music Mecca)
  • 2008年 Paul Sanchez / Exit to Mystery Street (Independent)
  • 2009年 Glen David Andrews / Walking Through Heaven's Gate (Threadhead)
  • 2009年 John Scofield / Piety Street (Universal Classics)
  • 2009年 Tom McDermott / New Orleans Duets (Rabadash)

参照文献

外部リンク





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