ジャパンカップ時の海外の評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 17:26 UTC 版)
「シンボリルドルフ」の記事における「ジャパンカップ時の海外の評価」の解説
明け4歳になってルドルフのき甲はさらに抜けて背中に後退したという感じで、首が一段と長くなった。まるで古いヨーロッパの名馬の絵から抜け出してきたかのような体つきだった。ジャパンカップのときも、このルドルフの馬体が外国関係者の間でひとしきり話題になった。 イギリスの名手、レスター・ピゴット騎手は「イギリスでもこれだけの馬はちょっといない。ヨーロッパに遠征したときは、ぜひ私に乗せてほしい」と和田に頼みこむほどで、カナダ招待馬バウンディングアウェイのM・ベンソン調教師も「こんなに素晴らしい馬ははじめてみた。カナダにはいない」と最大級の賛辞を贈った。 こうした声が外交辞令でなかった証拠に、4月6日付けのアメリカ最大の競馬日刊紙「デイリーレーシングフォーム」ではルドルフを賞金王ジョンヘンリー、前年の凱旋門賞馬サガスとともに同等に扱って紹介していた。8月25日に行われるバドワイザー・ミリオン(アーリントンパーク、芝2000m)に予備登録した243頭の名を列記したこの記事は、ルドルフをその中で有力馬としてクローズアップしていた。 これを見た野平も「当然の扱いですよ。ジャパンCで外国の関係者がルドルフをみていますからね」と自信に満ちていたという。
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