ジャスモン酸の生合成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/10 09:39 UTC 版)
「ジャスモン酸類」の記事における「ジャスモン酸の生合成」の解説
ジャスモン酸類の生合成経路はBrady VickとDon Zimmermanによって明らかにされた。まず、α-リノレン酸 (1) が13-リポキシゲナーゼ (13-LOX, A) によって13-(S)-ヒドロペルオキシリノレン酸 (2) へと酸化される。次に13-アレンオキシド合成酵素 (13-AOS, B) によってエポキシ化が起こり、12,13-(S)-エポキシ-9(Z),11(E),15(Z)-オクタデカトリエン酸 (3) となる。続いて、アレンオキシドシクラーゼ (AOC, C) により12-オキソ-フィトジエン酸 (OPDA, 4) が生成する。さらに12-オキソ-フィトジエン酸レダクターゼによる還元と3度のβ酸化により (+)-7-iso-ジャスモン酸 (5a) が生成し、最後により熱力学的に安定なジアステレオマーである (−)-ジャスモン酸 (5b) へのエピ化が起こる。
※この「ジャスモン酸の生合成」の解説は、「ジャスモン酸類」の解説の一部です。
「ジャスモン酸の生合成」を含む「ジャスモン酸類」の記事については、「ジャスモン酸類」の概要を参照ください。
- ジャスモン酸の生合成のページへのリンク