ジエ水道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 03:09 UTC 版)
ジエ水道(ジエすいどう、フランス語: Aqueduc du Gier)はローマ時代にガリア・ルグドゥネンシスの首都であったルグドゥヌム (現在のフランスリヨン市) に水を供給するために建設された水道である。推定建設時期は紀元1世紀。リヨン付近に残る4つのローマ水道遺跡としては最長、最大規模である[1]。リヨンの南西42キロメートルの地点でピラ山地を流れるジエ川(ローヌ川の小さい支流)を水源としている[2]。
- ^ 他の遺跡はモン=ドール、イズロン、ブレヴェンヌ水道である。 (L. Mays, Ancient Water Technologies, 2010;132)
- ^ Distance in James Stephen Bromwich, The Roman remains of Northern and Eastern France: a guidebook 2003:420; 本書には水道の詳細な断面図が掲載されている。
- ^ ガロンのサイフォンは最大落差が21メートル、幅208メートルである (Jean Pierre Adam and Anthony Mathews, Roman Building: materials and techniques, 2003:244).
- ^ この貯水タンクは castellum 呼ばれる。ローマ水道の詳細図については次の文献で確認可能である。Peter J. Aicher, Guide to the aqueducts of ancient Rome, 1995、A. Trevor Hodge, Roman Aqueducts & Water Supply, 2002.
- ^ Montauzonは著書 Les aqueducs antiques de Lyon (1909年) でシャニョン付近にあるハドリアヌス時代の碑文 (CIL XII 2494) が農民に対して灌漑用水の取水を禁じていることを述べている。ローマ時代の水道付近は制限付きで公共の財産とされていた。 (Rabun Taylor, Public Needs and Private Pleasures: water distribution, the Tiber river and the urban development of ancient Rome 2000:57ff.
- ^ JEAR 183でジャンコラによって推定年代の変更が提案されている。 (Hodge 2002:435 注 10)
- 1 ジエ水道とは
- 2 ジエ水道の概要
固有名詞の分類
- ジエ水道のページへのリンク