シンチンとは? わかりやすく解説

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しん‐ちん【新陳】

読み方:しんちん

《「陳」は古いものの意》新しいことと古いこと。新しいものと古いもの。

「—の交替は自然のことであるから」〈鉄腸花間鶯


しん‐ちん【深沈】

読み方:しんちん

【一】[名・形動落ち着いていて、物事動じないこと。深くもの静かなこと。また、そのさま。

「—なる荒尾已むを得ざらんよう破顔しつ」〈紅葉金色夜叉

【二】ト・タル[文]形動タリ

落ち着いているさま。「—として動じない

白色—たる大理石像」〈上田敏美術翫賞

夜が静かに更けていくさま。「秋の夜が—と更ける」

「深沈」に似た言葉

シンチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/20 03:29 UTC 版)

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シンチン
識別情報
CAS登録番号 93223-46-2 
PubChem 519050
ChemSpider 452765 
特性
化学式 C10H16
モル質量 136.23 g mol−1
密度 0.851 g/mL
沸点

158 °C, 431 K, 316 °F

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

シンチン(Syntin)は、分子式 C10H16炭化水素で、ロケット燃料として使用された。

立体異性体

シンチンは分子の中央に位置するシクロプロパン環に2つのキラル中心が存在し、以下の立体異性体を持つ。

ロケット燃料としての物性

上記のようにシンチンには複数の立体異性体が存在するものの、ロケット燃料としては分離することなく混合物のまま使用される。沸点は158 °Cである。 分子内に歪んだシクロプロパン環を3つ持つことに起因して、生成熱は ΔfH°(l)=133kJ/mol (980kJ/kg、異性体混合物の平均)と大きく、燃焼時の発生エネルギーが大きい。そのため、RP-1などの炭化水素系燃料と比較して燃焼熱が多いという利点がある。また、密度は0.851 g/mLと炭化水素系燃料と比較して高密度である上に、粘度が低いという特性も持つ。

歴史

シンチンはソビエト連邦およびロシアにおいて、1980年代から1990年代にかけてソユーズU2ロケットの燃料として使われた。ソビエト連邦では1960年代に初めて合成され、1970年代に大量生産されるようになった。5-ヒドロキシペンタナールから多段階の反応を経て合成される。

しかし、ソ連崩壊後、シンチンは製造コストが高価なことから生産中止となった。

関連項目

参考文献

  • A. P. Mesheheryakov, V. G. Glukhovtsev, A. D. Petrov, “Synthesis of 1-methyl-1,2-dicyclopropylcyclopropane”, Doklady Akademii Nauk SSSR, 1960, 130, 779-81.
  • Yu. P. Semenov, B. A. Sokolov, S. P. Chernykh, A. A. Grigor'ev, O. M. Nefedov, N. N. Istomin, G. M. Shirshov, “Multiple strained-ring alkane as high-performance liquid rocket fuel”, RU 2233385, C2 20040727.
  • T. Edwards, “Liquid Fuels and Propellants for Aerospace Propulsion: 1903-2003”, Journal of Propulsion and Power, 2003, 19(6), 1089-1107.
  • V. Azov, D. Vorontsov, "The last battle of hydrocarbons?", Novosti Kosmonavtiki, 2008, 18, No. 2 (301), 44-46.


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