シネラマ方式の映画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 20:22 UTC 版)
「おかしなおかしなおかしな世界」の記事における「シネラマ方式の映画」の解説
この映画は、シネラマ方式で撮影されて、映画公開時は初めてのスーパーシネラマとして上映された。この当時までシネラマは3台のカメラを使って撮影されて、上映は3本のフィルムを同時に回すため3台の映写機が必要であった。初期は「これがシネラマだ」など自然を映した記録映画が主で、物珍しさだけが売り物であったが、初めて劇映画に使われたのが1962年の「西部開拓史」であった。迫力はあるが、3本のフィルムを回すため、横のつなぎ目のところがどうしても線が入ったように見にくく、そこでそれまで使っていた35mmフィルムでなく、70mmフィルムにして、そこへシネマスコープのようにアナモルフィックレンズを付けて撮影し、上映時は横に広げられるようにして1台のカメラで1台の映写機でいけるシネラマとして当時「スーパーシネラマ」と名付けられた大型スクリーンの最初の劇映画であった。 しかし、この映画が上映される頃には、すでに70mmフィルムは映写機を新たに設置しなければならず下火となり、シネラマもそれに見合う内容のある超大作を製作できる時代ではなくなり、大型スクリーンはシネマスコープやパナビジョンのように従前の35mmフィルムが使えるものが多数となり、やがて劇映画でシネラマは使われなくなった。 この映画も最初のロードショーではシネラマ専門の映画館でしか上映できず、その後の二番館で上映する際は35mmのシネマスコープサイズに変更して上映されていった。これは米国でも同じ状況であった。
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