ザナドゥとWeb
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 02:57 UTC 版)
ザナドゥではなくWorld Wide Webが普及した事実は、一見不可解である。ザナドゥ計画はWebよりも野心的だったからである。ザナドゥのトランスクルージョンは、文書のあらゆる場所の間で双方向リンクを結べるが、Webは文書全体または作者が「アンカー」と定めた場所への単方向リンクしか結べない。ザナドゥでは、リンクが途切れることはない。なぜなら、文書はピア・ツー・ピアの形で配布されるので、404エラーを表示する必要がないからである。さらに、ザナドゥは文書のバージョン管理を扱うが、Webは扱わない。ところが、ザナドゥは実装が困難で人間の協調を必要とするのに対し、Webはファイルシステムを拡張して実装することが容易であり、個人個人が独立して参加できることが普及の差を分けた。
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