サンマルティン湖とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > サンマルティン湖の意味・解説 

サンマルティン‐こ【サンマルティン湖】

読み方:さんまるてぃんこ

《Lago San Martín》アルゼンチン南部パタゴニア地方にある湖。チリとの国境位置しチリ側ではオイギンス湖よばれる氷食によって形成され谷筋にあり、複雑に入り組んだ形状をしている。


オイギンス湖

(サンマルティン湖 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/29 04:03 UTC 版)

オイギンス湖 / サン・マルティン湖
位置 南緯48度50分 西経72度36分 / 南緯48.833度 西経72.600度 / -48.833; -72.600座標: 南緯48度50分 西経72度36分 / 南緯48.833度 西経72.600度 / -48.833; -72.600
流入河川 マジェール川
流出河川 パスクア川
流域国  チリ / アルゼンチン
面積 1,013 km2
最大水深 836m
水面の標高 250m
沿岸自治体 アイセン州、カピタン・プラット県、オイギンス・コムーネ / サンタクルス州、ラーゴ・アルヘンティーノ・デパルタメント
プロジェクト 地形
テンプレートを表示
湖を進む観光フェリー
複雑に入り組んだ湖面

オイギンス湖(オイギンスこ、西: Lago O'Higgins、チリ側での呼称)またはサン・マルティン湖(サン・マルティンこ、西: Lago San Martín、アルゼンチン側での呼称)は、南アメリカパタゴニア地域にあるアルゼンチンチリ国境を跨いでおり、アルゼンチンのサンタクルス州とチリのアイセン州に位置している。

地理

湖面標高は250m、面積は1,013 km2、湖岸線長は525kmである。上空から見ると、湖は指型の氾濫谷の一続きから成る。水面標高の変化しやすさを反映し、出典によって両国領土の水面積は異なるが、554km2がチリ領土にあり、459km2がアルゼンチン領土にある。オイギンス氷河付近に最深部(水面から836m)があり、アメリカ大陸の湖としてはもっとも深い[1]。特徴的なライトブルー英語版の水色は、氷河の削磨作用によって生じた岩粉が水中に浮遊していることによるものである。マジェール川や他の小河川が湖に流れ込み、パスクア川の510m2/秒の水量が湖から太平洋に向かって流れ出ている。チコ氷河と同じように、オイギンス氷河が東向きに湖方向へ流れている。両氷河は、湖の西側を約350kmに渡って南北方向に伸びる南パタゴニア氷原の一部である。1910年代まで、乾燥した風が強く吹く湖周辺にヨーロッパ系移民は定住しなかったが、その後イギリス系、スカンディナヴィア系、スイス移民羊毛を求めて牧羊を開始した。湖を訪れるためのもっとも一般的な観光ルートは、アルゼンチンのエル・チャルテンとチリのビジャ・オイギンスの間を通るルートである。

名称

それぞれの名称は独立時の英雄の名前に由来している。アルゼンチンのホセ・デ・サン・マルティン、チリのベルナルド・オイギンスともに、南米諸国のスペインからの独立時に活躍した軍人である。チリ独立の際にはサン・マルティンが執政官に選出されていたが、サン・マルティンはこの座を辞退してオイギンスをチリの元首に指名している。湖は氷河による氷食地形が特徴であり、アルゼンチン領土側に4本、チリ領土側に4本、計「8本の腕」が突き出ているように見える。アルゼンチン側の「4本の腕」の面積は521km2であり、サン・マルティン将軍の栄誉を称えてそれぞれカンチャ・ラジャーダ、チャカブーコ、マイプ、デ・ラ・ランチャという名称が付けられた。

脚注

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サンマルティン湖」の関連用語

サンマルティン湖のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サンマルティン湖のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオイギンス湖 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS