サンニ―ニ版:推定オリジナル作
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「キリストの捕縛 (カラヴァッジョ)」の記事における「サンニ―ニ版:推定オリジナル作」の解説
フィレンツェのサンニーニ家が所有するバージョンは、1943年にロベルト・ロンギの注目を集め、複製と見なされた。 2003年、画商のマリオ・ビゲッティは、それがオリジナルであると考え、購入する契約を結んだ。ビゲッティは、マリア・レティツィア・パオレッティに相談したが、パオレッティはX線画像の下に見える多数の描きなおしがオリジナルであることを証明したと主張した。 1993年にダブリンのバージョンを真筆としたデニス・マホン卿は、2004年にサンニーニのバージョンはカラヴァッジョのオリジナルであるが、ダブリンのバージョンはカラヴァッジョ自身による複製であると述べた。これは2004年2月にアイルランドとイギリスのメディアでコメントを促すことになった。サンニーニ・バージョンは法的な論争の対象であり、公的な保護のもとに置かれた。マウリツィオ・セラチーニによる顔料分析で、1615年以前の絵画では知られていなかった「ナポリ・イエロー」が見つかり、セラチーニはこの作がオリジナルではないことが証明されたと述べた。パオレッティは同意しなかった。ジョナサン・ハーによるダブリンの絵画についての本は、セラチーニの主張を受け入れているが、「アートウォッチ」のマイケル・デイリーは同意しなかった。
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