サヤーム光源加速器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/11 10:01 UTC 版)
「タイ・シンクロトロン光研究所」の記事における「サヤーム光源加速器」の解説
サヤーム光源加速器 (タイ語:เครื่องกำเนิดแสงสยามนโครตรอน、英語名:The Siam Photon Source、英語略: SPS)は複合型電子加速器であり、40MeVの線形加速器(LINAC)、1 GeVのブースターシンクロトロン(SYN)、1.2 GeV電子蓄積リング(STR)によって構成される。 熱電子銃によって打ち出された電子は線形加速器(LINAC)の高出力マイクロ波によって40 MeVにまで加速され、低エネルギービーム輸送ライン (LBT) を通じて、ブースターシンクロトロンに射出される。ブースターシンクロトロンの中で1 GeVにまでさらに加速され、高エネルギービーム輸送ライン(HBT)を通じて、蓄積リングに運ばれ、さらに1.2 GeVまで加速する。 研究所では日本から移設されたSORTEC光源加速器を基盤にしており、2010年現在5本のビームラインが稼働。タイでの放射光利用の増加に伴い、ビームラインを18本に増やす計画が進められている。
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