サム・グレコとは? わかりやすく解説

サム・グレコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/15 02:37 UTC 版)

サム・グレコ
基本情報
本名 サルバトーレ・グレコ(Salvatore Greco)
通称 拳獣
Fist of Beast
オセアニアの英雄
階級 スーパーヘビー級
身長 188cm
体重 111kg
国籍 オーストラリア
誕生日 (1967-05-03) 1967年5月3日(57歳)
出身地 オーストラリア
ビクトリア州メルボルン
スタイル フルコンタクト空手
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サム・グレコSam Greco男性1967年5月3日 - )は、オーストラリア連邦メルボルン出身の空手家キックボクサー総合格闘家プロレスラー。愛称は「拳獣」。1999年のK-1 GRAND PRIX '99では 「人間ICBM・筋肉弾道弾」、2004年以降は「オセアニアの英雄」とも呼ばれた。

WKAWAKO PROムエタイ世界スーパーヘビー級王者。

概要

強烈な打撃が持ち味で「拳獣」の異名を取った。その怒涛のラッシュでK-1歴代王者のブランコ・シカティックアーネスト・ホーストにKO勝ちを収めている。

右のオーバーハンドフックなど一撃で相手を仕留める強力な打撃もあったが、空手仕込みのキックを交えたコンビネーションなどテクニカルな攻めをみせることも多かった。

来歴

K-1

11歳から極真空手を始める。正道会館移籍後、1994年K-1にて佐竹雅昭との試合でデビューを果たす。

1995年3月3日、K-1 GRAND PRIX '95 開幕戦のGP1回戦でバチェスラブ・スハノブに勝利するも、負傷のために準々決勝を欠場。

1996年3月10日、K-1 GRAND PRIX '96 開幕戦のGP1回戦でペリー・テリグットに判定勝利。5月6日、K-1 GRAND PRIX '96 決勝戦の準々決勝で武蔵と対戦するも、1ラウンド終了後にドクターチェックで右足第2指の骨折が判明しTKO負け。

1997年9月7日、K-1 GRAND PRIX '97 開幕戦のGP1回戦でジャン=クロード・リビエールにKO勝利。11月9日、K-1 GRAND PRIX '97 決勝戦の準々決勝でフランシスコ・フィリォにKO負け。

1998年9月27日、K-1 GRAND PRIX '98 開幕戦のGP1回戦でマット・スケルトンに判定勝利。12月13日、K-1 GRAND PRIX '98 決勝戦の準々決勝でアーネスト・ホーストと対戦。ホーストが左目の上をカットしたことで2R終了時にセコンドよりタオルが投入されTKO勝利。準決勝でアンディ・フグに判定負けを喫した。

1999年10月3日、K-1 GRAND PRIX '99 開幕戦のGP1回戦でステファン・レコと対戦。レコのローブローを受けグレコが試合続行不能となるが判定勝利。12月5日、K-1 GRAND PRIX '99 決勝戦の準々決勝でレイ・セフォーに判定勝利。準決勝でミルコ・クロコップのローキックで足を負傷して2度ダウンを喫してTKO負け。2年連続ベスト4に終わった。

2000年4月23日、K-1 THE MILLENNIUMでアーネスト・ホーストと対戦。TKO負けを喫し、膝の故障もあって、これ以降長期間のブランクを作った。

2003年10月11日、K-1 WORLD GP 2003 開幕戦のGP1回戦に、持病の発症により止むを得ず欠場したアーネスト・ホーストに代わって2日前オファーで急遽出場。ピーター・グラハムと対戦するも、2Rに足を痛め、セコンドがタオル投入。膝の負傷が完治しておらずTKO負けとなった。

プロレス

K-1の戦列から離れてからはWCWパワープラントに入門。プロレスラー転向を目指してここでボブ・サップと知り合い、彼にK-1を紹介している。2000年よりNWA加盟団体であるNWAワイルドサイドに参戦。2001年1月にはダン・デバインとタッグを組んでNWAワイルドサイドタッグ王座を2度挑戦するも獲得するに至らなかった。

2002年11月、WRESTLE-1にてサム・グレカラスのリングネームで出場。ロメロ・スペシャルなどを見せて勝利した。

2003年12月、全日本プロレス両国国技館大会にてRO&Dと抗争中であった武藤敬司のスペシャルパートナーとしてアブドーラ・ザ・ブッチャーと共に登場して勝利に貢献している。

2005年10月、WRESTLE-1 GRAND PRIX 2005にてヤン・ノルキヤとのK-1軍タッグでジャイアント・バーナード & ザ・プレデターと対戦するが敗戦。

総合格闘技

2001年、INOKI BOM-BA-YE 2001佐竹雅昭と対戦。初の総合ルールながらも善戦し、時間切れ引き分け。

2004年には総合格闘家として再デビューを果たす。総合において非凡な才能を見せ、5月22日に行われたK-1 ROMANEXでは、総合無敗のLYOTOと互角以上に渡り合ったが、1-2の判定負け。

戦績

キックボクシング

キックボクシング 戦績
32 試合 (T)KO 判定 その他 引き分け 無効試合
19 11 2 2
9
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× ピーター・グラハム 2R 0:30 TKO(タオル投入) K-1 WORLD GP 2003 開幕戦 ALL STARS
【WORLD GP 1回戦】
2003年10月11日
× アーネスト・ホースト 3R終了時 TKO(タオル投入) K-1 THE MILLENNIUM 2000年4月23日
× ミルコ・クロコップ 2R 2:50 KO(2ノックダウン:左ローキック) K-1 GRAND PRIX '99 決勝戦
【GRAND PRIX 準決勝】
1999年12月5日
レイ・セフォー 3R終了 判定3-0 K-1 GRAND PRIX '99 決勝戦
【GRAND PRIX 準々決勝】
1999年12月5日
ステファン・レコ 3R 2:35 判定2-0 K-1 GRAND PRIX '99 開幕戦
【GRAND PRIX 1回戦】
1999年10月3日
× ピーター・アーツ 2R 1:38 KO(右ハイキック) K-1 DREAM '99 1999年7月18日
マイク・ベルナルド 5R終了 判定3-0 K-1 BRAVES'99 1999年6月20日
サミール・ベナゾーズ 2R終了時 ノーコンテスト(右脛負傷) K-1 THE CHALLENGE '99 1999年3月22日
× アンディ・フグ 3R終了 判定0-2 K-1 GRAND PRIX '98 決勝戦
【GRAND PRIX 準決勝】
1999年12月13日
アーネスト・ホースト 2R終了時 TKO(タオル投入) K-1 GRAND PRIX '98 決勝戦
【GRAND PRIX 準々決勝】
1999年12月13日
マット・スケルトン 5R終了 判定3-0 K-1 GRAND PRIX '98 開幕戦
【GRAND PRIX 1回戦】
1998年9月27日
× ジェロム・レ・バンナ 2R 3:07 KO(左ストレート) K-1 DREAM '98 1998年7月18日
カール・ベルナルド 5R TKO CRASH AT THE CROWN
【WAKO世界スーパーヘビー級王座決定戦】
1998年5月24日
× フランシスコ・フィリォ 1R 0:15 KO(右フック) K-1 GRAND PRIX '97 決勝戦
【GRAND PRIX 準々決勝】
1997年11月9日
ジャン=クロード・リビエール 2R 1:55 KO(右フック) K-1 GRAND PRIX '97 開幕戦
【GRAND PRIX 1回戦】
1997年9月7日
ブランコ・シカティック 1R 2:58 TKO(右フック) K-1 DREAM '97 1997年7月20日
アンディ・フグ 5R終了 判定1-1 K-1 BRAVES '97 1997年4月29日
ジェロム・レ・バンナ 5R終了 判定1-0 K-1 HERCULES '96 1996年12月8日
ジェリー・ハリス 1R 2:38 TKO(タオル投入) K-1 STAR WARS '96 1996年10月18日
武蔵 3R 0:22 無効試合 K-1 REVENGE '96 1996年9月1日
× 武蔵 1R終了時 TKO(右足指負傷) K-1 GRAND PRIX '96 決勝戦
【GRAND PRIX 準々決勝】
1996年5月6日
ペリー・テリグット 5R終了 判定3-0 K-1 GRAND PRIX '96 開幕戦
【GRAND PRIX 1回戦】
1996年3月10日
バンダー・マープ 1R 1:24 KO(左ミドルキック) K-1 HERCULES 1995年12月9日
スタン・ザ・マン 判定 THE BEST OF THE BEST
【決勝】
1995年10月22日
スチュアート・グリーン 判定 THE BEST OF THE BEST
【準決勝】
1995年10月22日
サイモン・スウィート 1R KO THE BEST OF THE BEST
【1回戦】
1995年10月22日
× ピーター・アーツ 3R終了 判定0-3 K-1 REVENGE II 1995年9月3日
バチェスラブ・スハノブ 3R 1:33 KO(右フック) K-1 GRAND PRIX '95 開幕戦
【GRAND PRIX 1回戦】
1995年3月3日
佐竹雅昭 2R 1:27 KO(右フック) K-1 LEGEND 〜乱〜 1994年12月10日

総合格闘技

総合格闘技 戦績
5 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
3 2 1 0 0 1 0
1 0 0 1 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
大山峻護 1R 2:37 KO(右膝蹴り) HERO'S 2005 ミドル級世界最強王者決定トーナメント準決勝 2005年9月7日
ヒース・ヒーリング 1R 2:41 TKO(右膝の負傷) HERO'S 2005年3月26日
× LYOTO 5分3R終了 判定1-2 ROMANEX 格闘技世界一決定戦 2004年5月22日
ステファン・ガムリン 1R 0:25 チョークスリーパー K-1 BEAST 2004 〜新潟初上陸〜 2004年3月14日
佐竹雅昭 3分5R終了 時間切れ INOKI BOM-BA-YE 2001 2001年12月31日

フルコンタクト空手

96戦/92勝/4敗(50の一本勝ち)

獲得タイトル

  • コモンウェルス空手道選手権 3連覇
  • カラテワールドカップ '94 優勝
  • オーストラリア版K-1 優勝
  • WKAムエタイ世界スーパーヘビー級王座(1994年)
  • WAKO PROムエタイ世界スーパーヘビー級王座(1999年)

関連項目

外部リンク

戦績


サム・グレコ

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ハトのおよめさん」の記事における「サム・グレコ」の解説

強風次に強い。

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