サマリウム-コバルト磁石とは? わかりやすく解説

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サマリウム‐コバルトじしゃく【サマリウムコバルト磁石】

読み方:さまりうむこばるとじしゃく

サマリウムコバルト主成分とする永久磁石希土類磁石の一で、ネオジム磁石次いで磁力が強い。ジルコニウム添加することが多い。キュリー温度高く高温下での利用に向く。サマコバ磁石


サマリウムコバルト磁石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/17 09:12 UTC 版)

サマリウムコバルト磁石(サマリウムコバルトじしゃく、samarium-cobalt magnet)は、サマリウムコバルトで構成されている希土類磁石(レアアース磁石)である。サマコバ磁石と略されることもある。組成比の異なる SmCo5(1-5系)とSm2Co17(2-17系)がある。硬度が低いためにもろい。1970年代前半に開発された。

最も強いネオジム磁石に次ぐ磁力を持つ。ネオジム磁石の方が性能がよいが、磁性がなくなる温度であるキュリー温度がサマリウムコバルト磁石の方が700度 - 800度と非常に高く、最大で摂氏350度程度までの環境でも使用できるため、高温での用途で用いられる。

水分が十分に飛んでいて表面が研磨されている状態であれば、低い温度で発火することがあるため火災に注意する必要がある。

属性

  • 強い磁力(サイズが大きいほど磁力は強い)
  • 高い耐腐食性
  • 良好な温度特性(最大使用可能温度は摂氏250度から350度、キュリー温度は700度から800度)
  • 密度 : 8.4g/cm3
  • 抵抗率 : 0.8×10-4Ω·cm
  • 熱膨張率(垂直方向) : 12.5 µm/(m·K)

関連項目


サマリウムコバルト磁石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/13 04:47 UTC 版)

希土類磁石」の記事における「サマリウムコバルト磁石」の解説

SmCo5 およびSm2Co17。耐熱性および耐食性優れる。

※この「サマリウムコバルト磁石」の解説は、「希土類磁石」の解説の一部です。
「サマリウムコバルト磁石」を含む「希土類磁石」の記事については、「希土類磁石」の概要を参照ください。

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