サガ資料の史実性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 01:36 UTC 版)
「ソルフィン・ソルザルソン」の記事における「サガ資料の史実性」の解説
サガ資料である『グリーンランド人のサガ』と『赤毛のエイリークのサガ』(総称「ヴィンランド・サガ」)については、史実性や食い違いの考証がなされているが、『エイリークのサガ』は史実を外れ、ソルフィンの実績を脚色した内容となっている。 例えば、実際はソルフィンがヴィンランドに到達する以前に、レイフやソルヴァルド(英語版)がヴィンランドを探検し、そのうちソルヴァルドは現地で先住民スクレリングの矢を受け死亡していた。ところが『赤毛のエイリーク』ではソルヴァルドの「死を延期させ」、ソルフィンの遠征に同乗し、その後、「一本脚」族に射かけられて最期を遂げたという設定になっている。 また、『赤毛のエイリークのサガ』では、ソルフィン・カルルセヴニに、新天地のヘルランド(英語版)、マークランド(英語版)、キャラルネスなどを命名した功を与えているが、それは『グリーンランド人のサガ』と食い違っており、誤った記述であると考証されている。実際はヘルランドとマークランドはレイフによる命名であり、キャラルネス(竜骨岬)はソルヴァルドが破損した船の竜骨を碑として立てた場所であった)。
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