ゴンドファルネスの統治
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 15:08 UTC 版)
「ゴンドファルネス」の記事における「ゴンドファルネスの統治」の解説
ゴンドファルネスの統治政策についてはほとんど知られていない。その勢力範囲は主に彼が発行したコインの出土状況から推測されている。またアゼス2世時代の領主がゴンドファルネスの治世にもそのままの地位にあったことが知られるなど、彼の統治体制は、土着の王に対し彼の覇権を認めさせることによって成立していたと考えられ、ゴンドファルネス死後、その領土はただちに分解を始めた。 ゴンドファルネスは当時のパルティア本国のパルティア人と同じくヘレニズム的な称号を用いていたことが知られる。 救世主たる王 (バシレウス・ソテロス) 諸王の王 (バシレウス・バシレオン) 支配者 (アウトクラトール) といった称号が用いられ、またサンスクリット語ではマハーラージャ(大王)の語が用いられた。またコインの様式はパルティア風のものやサカ風のものが並行して発行され、彼の領土内においてサカ人の勢力が強かったことを窺わせる。
※この「ゴンドファルネスの統治」の解説は、「ゴンドファルネス」の解説の一部です。
「ゴンドファルネスの統治」を含む「ゴンドファルネス」の記事については、「ゴンドファルネス」の概要を参照ください。
- ゴンドファルネスの統治のページへのリンク