コンシューマエレクトロニクスショウとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > コンシューマエレクトロニクスショウの意味・解説 

コンシューマーエレクトロニクス‐ショー【Consumer Electronics Show】

読み方:こんしゅーまーえれくとろにくすしょー

セスCES


コンシューマー・エレクトロニクス・ショー

(コンシューマエレクトロニクスショウ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/16 08:02 UTC 版)

CES
CES2016の参加者
状況 active
種類 家電
会場 ラスベガス・コンベンションセンター
会場所在地 ネバダ州ラスベガス
開催国 アメリカ合衆国
初回開催 1967年6月24日 (57年前) (1967-06-24)
最終開催 2025年1月10日 (37日前) (2025-01-10)
来場者数 14万1000人(2025年)[1]
主催 Consumer Technology Association
ウェブサイト
ces.tech
LG電子の展示周辺を歩く参加者 CES 2010にて

CES(シーイーエス)は、毎年1月、全米民生技術協会英語版(Consumer Technology Association、CTA)が主催し、ネバダ州ラスベガスで開催される電子機器見本市である。業界向けの見本市で、一般への公開はされていない。展示会には多くの新製品が出品され、プロトタイプ(試作品)も多い。当初から長らく名称はConsumer Electronics Showだった。現在、CESではConsumer Electronics Showとして紹介しないように公式に記している[2]

ラスベガス・コンベンションセンターを中心として開催され、一部の特定分野は別会場となっている。

歴史

第1回は1967年6月、ニューヨークで開催された。

1978年から1994年までCESは、ラスベガスで1月に開催されるWinter Consumer Electronics Show (WCES)シカゴで6月に開催されていたSummer Consumer Electronics Show (SCES)の年に2回開催されていた。

1995年からラスベガスで1月に年に1回だけ開催されるようになった。ラスベガスでも最大規模の見本市の1つである[3]

CESのロゴ

ハイライト

2005年

2005年は、1月6日から1月9日まで開催された。マイクロソフト会長であったビル・ゲイツの基調講演ではデモ用マシンが不調となって失敗するという波乱の幕開けとなった[4]

サムスン電子は102インチのプラズマテレビを公開した[5]

2006年

2006年は、1月5日から1月8日に開催された。ビル・ゲイツや他の業者の基調講演の主要テーマはHDTVであった[6]HD DVDBlu-ray Disc の競合が目を引く中で、最初のHDの映画タイトルがリリースされ[7]、最初のHDプレイヤーも発表された。フィリップス電子ペーパーのプロトタイプを展示した[8]

参加者は15万人を越え、会場面積は全部で167万平方フィートとなり、アメリカ最大のエレクトロニクス系イベントとなった。

2007年

通常、木曜日から週末にかけて開催されていたが、この年は月曜日から木曜日の開催(1月8日から1月11日)となった。ビル・ゲイツは基調講演を前夜に行った。通常の基調講演は全米家電協会のCEO Gary Shapiro、モトローラのCEO Ed Zander らが行った。

Windows VistaDirectX 10 のゲーム展示では、Age of Conan と CRYSIS がデモ展示された。

2008年

2008年は、1月7日から1月10日に開催された。ビル・ゲイツは基調講演でマイクロソフトでの日常業務からの正式な引退を表明した。発表の中でゲイツは彼のマイクロソフトでの一日を長めのコメディ仕立ての寸劇で披露し、その中でジェイ・Zジョン・スチュワートBrian Williamsスティーヴン・スピルバーグボノバラック・オバマヒラリー・クリントンジョージ・クルーニーマシュー・マコノヒーがカメオ出演した。その脚本は脚本家のストライキが発生する前に全米脚本家組合のメンバーが書いたとされている[9]

パナソニックは、150インチのプラズマテレビと50インチで iPhone 並みに薄いプラズマテレビで注目を集めた。

HD DVDとBlu-ray Discの競合も目を引いたが、直前にワーナー・ブラザースがBlu-ray Disc単独支持を表明したことで、両陣営のブースは対照的となった。Blu-ray Discのブースは大賑わいを見せる一方で、HD DVDのブースは閑古鳥が鳴く有様であった。

2021年

COVID-19の感染拡大の影響により、完全オンラインでの開催となった[10][11]

CESの運営はオンライン開催に当たり、数万人の参加にも堪えうるプラットフォームとして多くのビデオ会議サービスを検討し、最終的にMicrosoftTeamsを使用することを決めた。出展企業の場合、デジタル会場は2月15日までの30日間残ったままとなる[12]

2021年1月12日、ビリー・アイリッシュがライブデジタルパフォーマンスを予定している。またライアン・シークレストはビリー・アイリッシュとデュア・リパとともに、デジタル公演についてのトークセッションを予定している[13][14]

主な製品発表

CESで発表された製品や技術には、以下のようなものがある。

脚注

  1. ^ 「CES2025」が閉幕、今年のハイライトと注目ポイントを解説”. @DIME(アットダイム) (2025年1月16日). 2025年2月16日閲覧。
  2. ^ (https://www.ces.tech/Media/fact-sheet-logo.aspx, PLEASE NOTE: The official name of the global technology event is "CES®." Please do not use "Consumer Electronics Show" or "International CES" to refer to the event. https://cdn.ces.tech/ces/media/pdfs/terms-ces-logo-name.pdf)
  3. ^ "Grandest Gadgets", Las Vegas Review-Journal, Page A1, January 6, 2007.
  4. ^ Iain Thomson. “Blue screen of death crashes Gates at CES”. VNU. 2007年1月15日閲覧。
  5. ^ John Spooner. “Samsung's big-screen plans for CES”. news.com. CNET. 2007年1月15日閲覧。
  6. ^ Boutin, P, "Live Coverage of Bill Gates CES keynote". Engadget.com. January 4, 2006. Retrieved on January 10, 2007.
  7. ^ Ricker, T, "Film studios set to release Blu-ray and HD DVD titles today". Engadget.com. January 4, 2006. Retrieved on January 10, 2007.
  8. ^ Philips Rollable Display Demo
  9. ^ Microsoft at CES 2008 Site with Keynote video stream
  10. ^ 山本敦 (2024年1月5日). “約13万人がCES 2024に来場予定、世界中から注目を集め続ける理由”. Forbes JAPAN. 2025年2月16日閲覧。
  11. ^ “'CES 2021 Is All-Digital'” (英語). (2020年7月28日). https://www.ces.tech/planning-for-ces-2021.aspx 2020年7月28日閲覧。 
  12. ^ Snider. “CES preview: 2021 show still brings must-see technology – TVs, drones, robots – but done virtually” (英語). USA TODAY. 2021年1月10日閲覧。
  13. ^ Billie Eilish and Dua Lipa will give CES attendees a reason to come out and play online” (英語). adage.com (2020年12月21日). 2021年1月10日閲覧。
  14. ^ Microsoft. “Home” (英語). CES. 2021年1月10日閲覧。

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

コンシューマエレクトロニクスショウのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



コンシューマエレクトロニクスショウのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコンシューマー・エレクトロニクス・ショー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS