コロナウイルスの研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 08:28 UTC 版)
「ヒノキチオール」の記事における「コロナウイルスの研究」の解説
ヒノキチオールが亜鉛イオノフォアとして作用することから抗ウイルス効果が生じる。ヒノキチオールは亜鉛イオンが細胞に流れ込むことを可能にし、それによりRNAウイルスの複製機構が阻止され、ウイルス増幅の阻害に至る。有名なRNAウイルスには、ヒトに感染するインフルエンザウイルス、SARS、新型コロナウイルス等がある。研究により、新型コロナウイルスと多くの類似点を持った別のコロナウイルスであるSARSに対して、亜鉛イオンと亜鉛イオノフォアの有効性が検証された。それにより、亜鉛イオンが細胞内でのウイルス増幅を阻害し、その作用は亜鉛の流入に依拠するということが明らかになった。この研究は、ヒノキチオールとよく似た機能を持つ亜鉛イオノフォアピリチオンを使用し行われた。
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