Coinhive事件
(コインハイブ事件 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/22 00:54 UTC 版)
Coinhive事件 (コインハイブじけん) は、ウェブサイトに暗号通貨 MoneroのマイニングスクリプトであるCoinhiveを設置した者が、サイトの閲覧者に無断でマイニングを行わせたとして検挙された事件である[1]。起訴されたものの、「利用者の意図に反するプログラムではあるが、社会的に許容される範囲内で不正性は認められない。」として無罪が言い渡された[2]。
注釈
- ^ ただし、最高裁の判決書3頁ないし4頁によれば、本件の被告人はCPU使用率の上限値を0.5(すなわち最大50%)に設定しており、この設定であればサイト閲覧者の消費電力の増加やCPUの負荷も大きくはなく、一般的な広告表示と有意な差はなかったという。
出典
- ^ 他人PCで獲得 了解得ず「採掘」初立件 - ウェイバックマシン(2018年6月12日アーカイブ分)
- ^ a b 仮想通貨の無断採掘で逆転無罪判決 最高裁「許容範囲」 - ウェイバックマシン
- ^ a b “「Coinhive」訴訟、横浜地検が控訴 弁護人「何が何でも有罪にしたいのか」”. ITmedia NEWS
- ^ “Coinhive事件 何が問題なのか”. ASCII.jp (2018年7月23日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ “なぜコインハイブ「だけ」が標的に 警察の強引な捜査、受験前に検挙された少年が語る法の未整備への不満”. ねとらぼ (2019年1月30日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ “仮想通貨「採掘」 他人のPC無断利用に無罪 (写真=ロイター)”. 日本経済新聞. (2019年3月27日)
- ^ “コインハイブ事件 高木浩光氏「刑法犯で処罰されるものではない」公判で証言”. 弁護士ドットコム (2019年1月15日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ “コインハイブ事件で無罪判決 弁護人「警察の暴走、食い止められることを願う」”. 弁護士ドットコム (2019年3月27日). 2019年4月2日閲覧。
- ^ “「ウイルスには該当しない」 Coinhive裁判、無罪判決の理由”. ITmedia NEWS
- ^ “Coinhive事件裁判費用の寄付のお願い” 2019年11月6日閲覧。
- ^ ““Coinhive事件”控訴審の訴訟費用寄付、2日で1000万円超え受付終了”. ITmedia NEWS. 2019年11月6日閲覧。
- ^ “仮想通貨の無断採掘、逆転有罪 東京高裁”. 日本経済新聞
- ^ “コインハイブ事件、逆転有罪 罰金10万円…東京高裁判決”. 弁護士ドットコム
- ^ “コインハイブ事件、最高裁で12月弁論 逆転有罪の二審判断見直しか”
- ^ “PC無断利用し暗号資産獲得 最高裁で有罪判決見直しの可能性も”
- ^ “コインハイブ事件、最高裁判決は1月20日に指定 逆転有罪の二審判断見直しか”. 弁護士ドットコム. (2021年12月17日) 2023年12月10日閲覧。
- ^ “仮想通貨の無断「採掘」、逆転無罪 最高裁判決”. 日本経済新聞社. 2022年1月20日閲覧。
- ^ “最高裁判所判例集 事件番号?令和2(あ)457”. 最高裁判所. 2022年1月20日閲覧。
- ^ “Coinhive設置で家宅捜索受けたデザイナー、経緯をブログ公開 「他の人に同じ経験して欲しくない」”. ITmedia NEWS (2018年6月12日). 2019年3月10日閲覧。
- ^ “話題の「Coinhive」とは? 仮想通貨の新たな可能性か、迷惑なマルウェアか”. ITmedia NEWS. 2019年5月5日閲覧。
- ^ “Miner.Jswebcoin | Symantec”. www.symantec.com. 2019年5月5日閲覧。
- ^ “Coinhive、3月8日にサービス終了 Moneroの価値暴落など響く”. ITmedia NEWS (2019年2月27日). 2019年3月10日閲覧。
- 1 Coinhive事件とは
- 2 Coinhive事件の概要
- 3 関連文献
- 4 関連項目
- Coinhive事件のページへのリンク