グリーレルペトンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 古生物 > 分椎目 > グリーレルペトンの意味・解説 

グリーレルペトン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/30 08:27 UTC 版)

グリーレルペトン
地質時代
石炭紀
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
亜綱 : 四足形類 Tetrapodomorpha
階級なし : 堅頭類 Stegocephalia
: コロステウス科 Colosteidae
: グリーレルペトン属 Greererpeton
学名
Greererpeton
Romer, 1969
タイプ種
Greererpeton burkemorani

グリーレルペトン学名Greererpeton)は、石炭紀前期の北米に生息していた初期の四肢動物[1]。二次的に水生に戻ったコロステウス科の一員である。学名は最初の発掘地であるウェストバージニア州の地名Greerにちなみ、「グリーレの這う者」の意。この地の採石場で保存状態の良い骨格が多数発見された。

特徴

頭骨も体も扁平で、胴体も尾も非常に長い。脊椎は40以上の椎骨からなる。四肢も貧弱で、完全な水生種だったと考えられる。全長約1.5メートルで頭骨の長さは18センチメートルほど。

後に分椎目が獲得したような、鼓膜が収まっている耳切痕はまだない。聴覚器官が発達した種では鼓膜の振動を伝達するのに使われる鐙骨はあるが、太く頑丈で支柱としての意味しか持たない。そのかわりに魚類や他の水生両生類のように側線器官があり、水の振動を感じ取ることが出来た。

腹部は頑丈なで覆われ、背部にも鱗があったらしい。イクチオステガなどの原始的な種と共通する特徴である。

現生のオオサンショウウオのような待ち伏せ型の捕食者だったらしい。

空椎亜綱ネクトリド目細竜目といくらかの共通性があり、これらとの系統関係が考えられている。

参考文献

  • ジェニファ・クラック 『手足を持った魚たち―脊椎動物の上陸戦略 シリーズ「生命の歴史」〈3〉』 池田比佐子訳、松井孝典監修、講談社〈講談社現代新書〉、2000年、195-197頁。
  1. ^ John R. Bolt & R. Eric Lombard (2010). Deltaherpeton hiemstrae, a New Colosteid Tetrapod from the Mississippian of Iowa”. Journal of Paleontology 84 (6): 1135–1151. doi:10.1666/10-020.1. https://www.researchgate.net/publication/261928501. 




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

グリーレルペトンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



グリーレルペトンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのグリーレルペトン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS