クマスズムシ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/25 17:55 UTC 版)
| クマスズムシ属 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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クマスズムシ雄成虫
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| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Sclerogryllus Gorochov, 1985 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| クマスズムシ属 |
クマスズムシ属(クマスズムシぞく、学名:Sclerogryllus)は、コオロギ科の昆虫の1群である。ずんぐりした体型のもので、コオロギよりスズムシに似た姿をしている。
特徴
頭部が大きくて後肢が短く、ずんぐりした体型のコオロギである[1]。雄の前翅は先端の方に向かって幅広くなっている。前胸背板は縦に長く、また点刻が多い[2]。後脚の勁節の背面に並ぶ棘は不動となっており、これはほとんどのコオロギ科のもので可動となっているのと異なる点である[3]。
種と分布
世界に4種が知られ、東南アジアに多い[4]。 日本には以下の2種が分布する[5]。
- Sclerogryllus クマスズムシ属
- S. coriaceus ネッタイクマスズムシ
- S. punctatus クマスズムシ
クマスズムシは本州から沖縄島までに分布する普通種で、ネッタイクマスズムシは国内では与那国島からのみ知られる。
分類など
本属のものは外見的にはスズムシに似ているが、雄の交尾器などを含めた形質はむしろコオロギ亜科のオカメコオロギ族のものに近い[6]。本属はコオロギ亜科に含まれるが、その中で単独でクマスズムシ族を構成する。
出典
参考文献
- 日本直翅類学会編、『バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑』、(2006)、北海道大学出版会
- 町田龍一郎監修、『日本産直翅類標準図鑑』、(2016)、株式会社学研プラス
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