ギリシア神話でのアウロス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 09:14 UTC 版)
「アウロス」の記事における「ギリシア神話でのアウロス」の解説
神話では、サテュロスのひとりマルシュアス('papa selenus')がこの楽器を発明したとされている。または、アテナが作ったものの、演奏時に頬が膨れ美貌が台無しになるとして投げ捨てたものを拾った。いずれにせよ、それを用いてマルシュアスはアポローンと音楽合戦を行い、その勝者は敗者に「思うがままになにをしても構わない」というものだった。マルシュアスは典型的なサテュロスの性として、「なにをしても」というのは性的な事柄に違いないと思った。リラを弾くアポロンはアウロスを吹くマルシュアスをくだしたが、サテュロスが不老不死の神ではないのと対照的に、デルポイの純正な神であるアポロンの心は異なった働き方をした。彼は自らの勝利を祝い、敵を木に縛り付けて生きたままその皮を剥ぎ取ったのだ。また、マルシュアスの方が巧かったと判定したミダース王の耳をロバの耳に変えてしまった(→パーン)。マルシュアスの血とムーサの涙とが小アジアのマルシュアス河を作った。
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