キラリティーと対称性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:08 UTC 版)
「キラリティー」の記事における「キラリティーと対称性」の解説
キラリティーと対称性 キラルアキラル non-Sn S1 = σ S2 = i C1 C2 立体図形の対称操作は全て、n回回転 (Cn) と鏡映 (σ) の組み合わせで表せる。n回回転 (Cn) とはn回の回転で360度回転して元に戻る回転操作で、つまりは360/n度回転させる操作である。従ってC1とは何もしない操作でもある。n回回転 (Cn )と、その軸に垂直な面での鏡映 (σ) を続けて行う操作をn回回映 (Sn) という。従って1回回映 (S1) とは鏡映に他ならない。一点を中心に図形の全ての点を反対側に映す操作を反転といい i で表すが、これは2回回映 (S2) に等しい。 このような対称操作とキラリティーの関係は表のようにまとめられる。キラルとはSn軸を持たないことと同義である。鏡映面や反転中心をもたないことは、キラルであることの必要条件であるが十分条件ではない。あくまでも、回映軸が存在するか否かがキラリティーの有無の必要十分条件である。また、キラル図形は全く対称性を持たないもの(無対称)とnが2以上のCn軸だけ持つものに分類できる。
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