キャスリングに必要な条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 14:16 UTC 版)
「キャスリング」の記事における「キャスリングに必要な条件」の解説
チェスにおいて自分の駒を一手で2つ動かせる手は、 キャスリング以外に存在しない。キャスリングは義務でないが、殆どのゲームで白黒ともに頻繁に行われている。しかし、その使用についてはいくつかの条件(制約)がある。 キャスリングできないケース1 a b c d e f g h 8 8 7 7 6 6 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 a b c d e f g h 理由: キングが動いてしまった。 1.キングとキャスリングさせる側のルークが、ともに初期配置から動いてはならない。 一度でも移動させてしまった場合、たとえ元の場所に戻したとしてもキャスリングすることはできない。 特にキングを動かすと、そのゲーム中はどちら側にもキャスリングできなくなる。キャスリングに関係ない側のルークは、どんなに動かしても問題はない。 キャスリングできないケース2 a b c d e f g h 8 8 7 7 6 6 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 a b c d e f g h 理由: ナイトが邪魔をしている。 2.キングとキャスリングさせる側のルークの間に、他の駒がいてはならない。 どちらの側のキャスリングも、駒を飛び越えて行うことはできない。邪魔をしている駒をランクから移動させると、キャスリングは可能になる。 キャスリングできないケース3 a b c d e f g h 8 8 7 7 6 6 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 a b c d e f g h 理由: 現在チェックされている。 3.キングが相手の駒に攻撃(チェック)されていてはならない。 キャスリングでチェックから逃れることは禁止されている。この場合、キングが移動する以外の方法でチェックに対処すれば、キャスリングすることは可能である。 また、チェックの制約はキングだけである。攻撃されているルークをキャスリングで逃す手は特に問題ない。 キャスリングできないケース4 a b c d e f g h 8 8 7 7 6 6 5 5 4 4 3 3 2 2 1 1 a b c d e f g h 理由: 敵駒の筋が効いている。 4.キャスリングでキングが通過するマスは、いずれも敵駒の筋が効いていてはならない。 キングが通過するマスと、キャスリング直後のマスすべてが安全でなければならない。 (白の場合キングサイドはf1とg1が、クイーンサイドはc1とd1のマスが該当する。)この場合も敵駒の筋を一旦解消すれば、その間にキャスリングは可能である。 ルークだけが通過するマスは対象にならない。 この他(通常は気にする必要はないが)、キングとルークが同じランクに存在する必要もある。
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