ガリレオ・ガリレイによる「重いものほど速く落下する」という考えを否定する思考実験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 23:56 UTC 版)
「思考実験」の記事における「ガリレオ・ガリレイによる「重いものほど速く落下する」という考えを否定する思考実験」の解説
重いものほど速く落下するとしよう。 大小二つの鉄球を用意する。 小さいものは遅く、大きいものは速く落下するだろう。 二つの鉄球を軽いひもでつないで一つの物体とする。 これを落下させると、小さい鉄球は速く落下する大きい鉄球に引かれるため元より速く落下する。一方、大きい鉄球は遅く落下する小さい鉄球に引かれ元より遅く落下する。従って二つの鉄球の中間の速度で落下するはずである。 しかし、全体としては大小の鉄球を合計した重量になり、より重くなるのだから元の鉄球それぞれより速く落ちるはずである。 同じ前提から相反する結果が導かれるのはおかしいのではないだろうか。 この後、ガリレオは実際に物体を落下させて「重いものほど速く落下する」というのが間違いであることを実験により示した。ただし、ガリレオの学徒ヴィンチェンツォ・ヴィヴィアーニがガリレオの伝記で書いているピサの斜塔で行った落下実験は、現在では事実であるとは必ずしも認められていない。
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